Scribble at 2024-08-29 20:13:13 Last modified: 2024-08-30 10:29:43

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いわゆる「マーカー」と呼ばれるペンの用途なり用法について、誤解している人が非常に多いと思う。そして、その一つの理由は「マーカー(marker)」という英単語の意味を真面目に受け取っていないからではないか。日本で使われている外来語によくあることだが、元の英単語の意味合いを無視して出鱈目な意味で使う人がいたりする。つまり、元の意味合いがどうだったかとは関係のない音声だけが紐付いてしまっているのだ。そして、恐ろしいことに似たような傾向が日本語の熟語などについても言える場合があって、漢字表記や発音と意味やニュアンスとは、それほど密接かつ容易に結びついたり連携しないのだと思わされる。そういうことで、僕は一部の学者が自らの思想を語るにあたって捻り出した造語などで意味を固定できるなどと期待したり想定することには、強い疑問を覚えるのだ。仮に読者が素人の哲学おたくや廣松渉ファンではない学術研究者だったとしてすら、そんな意味の伝達など認知言語学的には全く保証などされないだろうと思う。

そんなわけで、マーカーの用途なんて学校でも殆ど話題になったりしないから、みんな適当に使うのだ。でも、これは僕自身の経験からも言えるし、そもそも "marker" と名付けられた筆記具が何のために考案されたのかという話でも言えることだが、これは「この箇所を忘れたくない」と場所をインデックスするために使うのであって、覚えたいフレーズを強調するために使うのではない。これを誤解していると、たとえば資格試験の勉強をしている(なぜか)女の子の教科書などで、殆ど紙面のあらゆるフレーズに別々の色でマーカーの色が引いてあったり、夥しい数の付箋が貼ってあったりするのだ。そして、そういうことをやった末に試験に合格したりすると、人は簡単にただの前後関係を因果関係と取り違えるため、そういうマーカーで塗りたくられた教科書が「勉強した証」であるかのような記号として流通してしまうことになる。でも、僕の経験ではマーカーを引いた箇所は繰り返して読むことで覚えるのであって、マーカーを引いているから覚えるわけではない。よって、殆どの箇所にマーカーを引くと、それこそ殆どの箇所を通読し直すことになるから記憶に残るのだ。つまり、重要なのは何度も読み返して復習することなのである。

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