Scribble at 2023-09-18 19:21:21 Last modified: 2023-09-22 08:35:28
この桑原武夫氏の『第二芸術』(講談社学術文庫、1976)も、正直なところ下らないと思ったので、売り払う予定だ。有名な「第二芸術」というエッセイもさることながら、「伝統」というエッセイも、結局のところ誠実かつ的確な言語学や日本語学の根拠もなしに、誰かがこしらえた標的を相手に遊んでいるだけのことでしかない。まるで、HIKAKIN のゲーム実況中継の昭和版といったところだ。こんなバカを京大は何十年も思想家として敬っているのだから、あそこの学際主義とかリベラル・アーツもあまり信用はできないということが分かる。要するに東京から離れた田舎で(いまだに京都人というのは日本の中枢にいると思いこんでいるらしいが)、金持ちの子息が適当なことをやってたら、まるで自由な気風と広い視野で物事を考えたり論じたりしているかのような誤解を生むのであろう。