Scribble at 2021-06-15 16:29:29 Last modified: 2021-06-15 16:32:50

昔から色々なテーブル・ゲームをやっていた筈なのだが、暫くやらないとルールを忘れてしまう。小学生の頃は林間合宿や臨海学校や修学旅行で旅館やホテルへ泊まると、たいていの男子は夜中に「かぶ」をやっていたし、遠足で訪れた山中や神社の境内では昼休みになると「大富豪」をやっていた。加えて、僕が中学生の頃はシミュレーション・ウォーゲームの全盛期で、ホビージャパンやツクダやアヴァロン・ヒルや SPI や GDW といった有名メーカーのゲームを学校で何人かとプレイしていたものだった。また、成人してからも、両親と三人で花札の簡単なゲームを食事の後にやっていた記憶がある。

最後の花札は母親が亡くなった後に実家で(今度は僕の連れ合いを伴って)再びプレイしていた時期があったけれど、父によれば母親と三人でやっていた頃を思い出すから止めようという理由で、敢えてプレイしなくなった。そして、それ以外のテーブル・ゲームは全くルールを覚えていない。ウォーゲームはもともとルールが複雑で、プレイしていた当時ですら覚えてはいなかったが、さきほど「そういや小学校の修学旅行で1万円くらい負けたやつがいたな」と思い出したときに、「かぶ」のルールを全く覚えていないことに気づいた。でも、たぶんそういう記憶の偏りがあっても良いのだ。記憶として何が重要なのかを改めて考えてみれば、ゲームのルールなんか覚えているよりも、「○○が酷く負けてたなぁ」などとエピソードを覚えている方が話題として独立した意味があるからだ。ルールを覚えていても、それは他の A 君と同じ内容だろうし、それどころか修学旅行で「かぶ」をプレイした他の小学校の B 君とも同じ記憶の内容だろう。無関係な人間でも同じ経験があって同じ内容を思い出せるような事柄であれば、そんな情報に価値などない。

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