Scribble at 2022-08-17 11:18:14 Last modified: 2022-08-17 11:26:05

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「東京」 テラ(株)(資本金33億1540万7989円、新宿区西新宿6-5-1、代表木内清人氏)は、8月5日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

テラ株式会社

日本ではバイオベンチャーそのものが珍しいわけだけど、早々と倒産する会社の典型で、計算書がデタラメで資金繰りも全く継続性のない水商売みたいなことをしていたようだ。たぶん、上場審査も同じようにデタラメな計算書や記録類で「突破」した手合いなんだろう。そういう、いかさまの上場企業なんていくらでもあるんだけど、たとえば自動車会社が検査や評価の数値を官公庁へごまかすといったしょーもないイカサマで会社の信用が失墜して資金繰りが苦しくなるかというと、デカ過ぎる会社になったら屁でもなくなるわけだよね。そこまでいかずに、上記のようにしょーもないイカサマが見つかっただけで経営が成り立たなくなる上場企業もあるわけで、二重帳簿だろうとカルト教団やヤクザのペーパーカンパニーだろうと、going concern が本当に目標なのであれば、多くの会社にとって実は上場なんてゴールでもなんでもない。そこから、セコイ嘘でも倒産しないだけの業容とか取引構造とか官僚・政治家との関係を築くまでが肝だ。

それにしても負債が1億円とは、これまたアメリカに比べてショボいスケールだが、そもそも売り上げが零細企業と大差ないのだから、上場したこと自体がおかしいと思うんだよね。いくら上場しやすい市場があったとはいえ。「成長性」なんて言ったって、元のビジネスがセコかったら2倍でも4倍でも結果はしょーもない金額にしかならない。やはり基本的なビジネス規模を設定して上場の審査をしたほうがいいよね。はっきり言って、いまどき何十億円のスケールでしか商売してない会社を上場させるのはおかしい。最低でも三桁のスケールで市場を動かすような会社こそ、日本の株式市場を代表するにふさわしいと思うね。

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