2018年10月13日に初出の投稿

Last modified: 2018-10-13

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https://www.amazon.co.jp/dp/4480057765/

掲載されるかどうかは知らないが、アマゾンのレビューにも書いておいた。著者が親鸞のファンなのはわかった。それは文章の端々から伝わってくるが、これは現今のメディアにおいてはブログ記事のレベルであり、1,000円近くのお金を要求するような文章ではないと思う。哲学的にも、あるいは宗教学としても怪しい「絶対知」という表現を勝手に定義して振り回し(哲学の元プロパーとして言えば、「絶対」などという言葉や概念をこれほど振り回す本も珍しい。まるで大昔の生半可な学生が書いたヘーゲル右派の随筆みたいだ。ちなみにヘーゲル左派だと「弁証法的」という言葉の方を振り回すわけだが)、親鸞の事跡については勝手な想像で補うという、思想史としても「入門」どころか「通俗」のレベルにおいてすら怪しい記述が多い。

しかし、著者が個人として親鸞の生き様や著作から何をどう感化されたかという記述については、確かに興味深いポイントがいくつかある。それはそれで評価に値するので、きちんと著者の思惟だけに焦点を合わせて著作の文言を読み取れる人であれば、お勧めできる。ただし、新刊書として 1,000円に近いお金を出してよいとまでは言えない。図書館で借りるか、せいぜい古本として半値以下で手に入れるのが適当だろう。

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