Scribble at 2021-02-15 17:12:13 Last modified: 2021-02-15 23:04:09

今日は久しぶりに出社したのだが、或るところで初めて両面の口がズレた傘袋があることを知った。最初は分からなかったので、長い方とは知らずに1分ほど指に息を吹きかけたり傘袋をクシャクシャにしても全く口が開かなかったのだ。これは LIFE のロール式ポリ袋よりも手強いと感じたのだが、どういう造りなのかと老眼鏡をかけて目を凝らすと、何のことはない。単に段違いになっているだけのことだった。

出社した事情は幾つかあるのだが、その一つは会社で導入したクラウド PBX を使った受付の呼び出しシステムを組み上げることだ。クラウドテレコムの「スマビジ」というサービスを使いはじめて(Softbank が代理店として販売しているときは「モバビジ」というサービス名になる)、いまのところは大きな問題はない。とは言え、本当の電話回線ではなく、インターネットなんていう世界中の市民が口に咥えさせられている劣悪な民生回線なのだし、音質や通信の安定性なんて知れてる。それに、機器の初回導入は数十万円の出費になるものの、利用料金は1アカウントで数百円と安いし、スマビジのアプリケーション同士で内線通話をするのは無料だ(まぁ、これまでのビジネスフォンの感覚からすると、内線が無料なんて当たり前のことだが、クラウド PBX だと会社から自宅にいる人に内線がかけられる)。

さて、これまで受付に置いた電話から内線として社内を呼び出してもらっていたのだが、これと同じことをクラウド PBX でやろうというわけである。こういう用途のため、クラウドテレコムでは無料の「ブラウザーフォン無料オプション」というのを提供していて、SDK みたいな雛形を配布している。これは、ブラウザでスマビジ(のアプリケーションをインストールしてアカウント登録している)端末と通話できるというもので、技術者からすれば何のことはない、WebRTC を使った音声プロトコルの応用なのだが、販売代理店の営業さんから聞いた話では、カスタマイズが非常に難しいという。IT 系のベンダーですら正しく動かせずにクラウドテレコムのセットアップ・サービスを利用しているので、HTML なり JavaScript の高度な知識がないと手がつけられない・・・などと言われたら、まぁ日頃から有能アピールしてる人間がチャレンジしない手はない・・・ということなのだが、実際に中を開いて見たら何のことはない。幾つかのライブラリを組み合わせているに過ぎなかった。海外の事業者が提供している WebRTC のライブラリ(を JavaScript のコードとして読む基本的なスキル)と Twitter の Bootstrap を知っていれば、特に「高度な知識」なんて必要ないのである。ということで、セットアップ・サービスへ誘導するためのセールス文句の一種にすぎないということだった。

その SDK をカスタマイズして HTML ページとして自社の専用サブドメインのサイトとしてアップロードし(もちろん、自社のグローバル IP アドレスからのアクセスしか受け付けない)、そのページにスマビジの端末の「内線番号」として設定される何桁かの数字を入力すれば、簡単に電話できる。正直、コード・リーディングの経験さえあれば JavaScript の開発経験すら不要だろう。そして、受ける室内側はスマビジのアカウントを一つ使って〈電話の呼び出しを受ける〉という体裁になるので、これをどうしようかと思案していたのであった。最新の Mac なら iMac や Macbook でも iOS のアプリケーションを入れられるらしいのだが、うちはそんなものはないので、iPad か iPhone で余っているものを使うしかない。いくつか見繕ってもらったのだが、iPhone SE が余っていたので、これを使わせてもらうことにした。ただ、iOS が 11 だったので、これをさきほど 14 にアップデートしてから(そうしないとスマビジのアプリケーションが未対応で入らない)、スマビジを入れてみて通話できることを確認した。これで、受付から番号をしていして通話すれば、iPhone SE が呼び出されて鳴る筈だ。準備は殆ど終わりと言ってよい。

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