2018年10月02日に初出の投稿

Last modified: 2018-10-02

引き続き「新書ブーム」というデタラメなキャンペーンについて。

紀行文のように完結してる著作ならともかく、或る学説や分野を紹介する新書というものは、「しょせん新書で知るのはこのていど」という限界を示して、読者の意欲をうまく掻き立てるような真に introductory と言うべき内容(文献案内とか)がないと逆効果だと思う。表面的な「新書ブーム」を煽っても上滑りに終わる。はっきり言って、新書を何冊か読んだくらいで語れることなんて、せいぜい居酒屋のトークで使うネタくらいのレベルでしかない。そんなレベルのネタでしかない新書に書かれた薀蓄を何千冊ぶんと積み上げたところで、誰でも察しはつくと思うけど、大学の研究者になるどころか博士号の取得すら無理なんだよ。学問と学問の成果を舐めてもらっては困る。

でも、新書は確かに introductory な読み物としては(既に一冊あたり 1,000 円を平気で越えるものが増えているにせよ)手軽に買って、ひと通りのまとまった知識が学べる。しかし、それはもちろんのことだが、よく書けている新書に限られるのだ。昨今の「新書ブーム」で乱造されている新書など、90% 以上は買うに値しないし、図書館で借りて読んだり、それどころか店頭で手に取る価値すらないようなクズばかりだ。既に当サイトのページで説明しているように、ここ10年のあいだに創刊された新書のレーベルは、全て無視しても良い。

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