Scribble at 2023-10-12 15:53:12 Last modified: unmodified

まるで遺言を全世界に向かって残すかのようなブログ記事とかウェブサイトを公開する人がいるもので、これまた随分とセンチメンタルな話だなと呆れてしまう。もちろんだが、僕はこのサイトを誰か将来に読む人に向かって遺言か遺産のように残すつもりはない。僕が運営する経済力なり意志を失えば、そこで消失しても構わないし、それで何がどうなるわけでもない。哲学的に言って、われわれ人類が存続しようがしまいが、この宇宙においては何の意味もないからだ。意味は人だけのオモチャである。宇宙にそんなものを付託したり措定するなんて、それこそ無意味であろう。なので、僕が死ねば僕に関わることがどうなろうと、そんなもん知ったことではない。僕が死んだ後で、僕のチンコが何センチしかなかったなんて情報が世界中に公開されたとして、それがいったい何なのかというわけである。

自分が何かメッセージなり知的な遺産なり、あるいはもっと切実な土地とか株券などのガチの遺産を残すような人間関係がなくても、「負け組」ではない。そもそも大昔の大半の人々は、子供には小作人としての借金と、それから遺伝子くらいしか残していないのだ。わずかに何か獲得した特性なり文化のようなものを残したとしても、それは非常に些細なものであって、外部要因で簡単に影響が打ち消されてしまうようなものだっただろう。そんなに簡単に前の世代が獲得した特性や習慣が受け継がれるとすれば、逆に生物種なんて進化であろうとなかろうと変異が速すぎて絶滅していた可能性だってあろう。

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