Scribble at 2024-04-01 21:19:55 Last modified: 2024-04-01 21:32:44

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そういや、手持ちのなんちゃって顕微鏡にフィットする iPhone を使い始めたのに、なんも撮影していなかった。試しに Gold Dollar 66 の bevel を撮影したみたら、やはり AQUOS に取り付けたときよりも安定している。これなら気軽に色々なものを撮影できることだろう。とは言っても、いまのところ撮影すると言っても剃刀の刃くらいしかないのだが。

見ると分かるように、先端部はまっすぐ切れ刃ができているように見えるのだが、問題は角度と、それから切れ刃の本当に先端まで鋭くなっているかどうかだ。もちろん、刃の奥から外に向かって研ぐ場合、特に切れ刃を作るときは、砥石に対して小さな角度から始めて大きな角度にしていくしか方法がないのだから(その逆は、小学生でも分かることだが、物理的に不可能である)、切れ刃は必ず bevel の中で最も鈍角になるのだ。よって、鈍角でありながら髭を剃る(引っ掛ける)だけの機能を与えるには、先端を可能な限り薄くなるように研ぐしかない(こんな微細な箇所でコンケーブ状に、つまり先端へ行くに従って逆に鋭角になるように研げる人間や機械なんて存在しない)。

こういう、図でも書けば誰でも分かることを長年の修行だの京都の高級砥石だのと下らないことばかり言っているのが、特に剃刀の研ぎについて YouTube などで語っているイカサマどもだ。髭剃りは、いまや平凡な意味合いにおいても一般人の生活習慣となったのであり、合理的でも効率的でもない、単なる贅沢としての straight razor を使った髭剃りなんて、こういうものを使ってみたいと思い立つ一部の人々の期待を裏切ってしまえば、簡単に文化現象としても消失するであろう。なぜなら、そういう人々のことなどお構いなしに、うまく髭も剃れないくせに高級砥石の話ばかりしている連中に限って、自分で剃刀や石鹸をつくる技能を持っていないからだ。もちろん、砥石の鑑識眼なんて全く無いくせに数十万の石を次から次へと買っているだけの連中だから、自分で石を掘ってこいと言われたら、鴨川の石や吉田寮の構内にある石でも拾ってくるような連中だろう。

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