Scribble at 2022-09-15 14:59:14 Last modified: 2022-09-15 15:08:38
さきほど使い始めた Clutch GM08 という MSI のマウスだが、ユーティリティが巨大で使う気がしないと書いたのだが、当サイトで公開している記事の後日談として追記するネタにもなろうと、試しにダウンロードしてインストールしてみた。結論から言うと、数分でアンインストールを作業は始めたのだが、アンインストールするほうが酷く手間がかかって面倒臭いことこの上ない。
まず MSI Center というのは、マウス用のユーティリティでもドライバでもなく、要するに MSI の製品をコントロールする管理画面みたいなものだ。よって、これが入った直後だと "Gaming Gear" というツールだけが入っている状態である。この "Gaming Gear" は、マウスの DPI ボタンで5つのモードを切り替えられるため、それぞれのモードで幾らの DPI とするかを細かく設定できる。でも、初期設定のモードだけで足りるなら必要ないだろう。僕は5段階目の 3,200 DPI がちょうど良かった。それに、従来のコントロール・パネルの「マウス」設定でも調整はできる。そして、実は MSI Center を入れた直後はこれしかできない。これだけのために 600 MB 近いプログラムを展開してインストールするなんて、いくらストレージの単価が下がったとは言っても無駄としか思えない。
そして、他にマウスのツールでは、上の画像でわかるように "Mystic Light" という設定ツールを追加できる。これは、僕が期待していたとおり LED の点灯にかかわる設定ツールなのだが、Clutch GM08 というモデルはもともと色そのものは赤で固定されているため、このツールでやれることは、実は明滅するかどうかの切り替えだけである。この明滅も、MSI ではドラゴン風味というか厨二病全開で "Breath" などと呼んでいるが、そんなことはどうでもいい。つまるところ、600 MB 近くのプログラム一式を入れて、やれることは LED の明滅とボタン一つの設定だけだ。専用ユーティリティのくせに、実はマウス本体の脇にあるボタンの設定すらできないのだ。こんな無能が開発したソフトウェアを、われわれが使ってやる道理などない。
しかし、困ったことに、このツールの削除が面倒臭い。
(1) 通知領域の MSI Center アイコンを削除する。
(2) Windows Service で幾つかのサービス(UNIX/Linux で言うデーモン)を停止・無効にする。
(3) タスクマネージャで幾つかのプロセスを停止させる。
(4) コンパネのプログラム管理で "SDK" と称するものをアンインストールする。
(5) スタート・メニューの "MSI Center" のショートカットを削除する。
(6) パソコンを再起動する。
(7) C:\Program Files (x86)\MSI フォルダを削除する。
(8) C:\MSI フォルダを削除する。
という手順を踏まないといけない。こういう順番でやらないと、プロセスが立ち上がったままだとフォルダを削除できなかったりするからだ。そして、SDK をアンインストールしても、スタート・メニューのショートカットをクリックしてしまうと、再び MSI Center をインストールし始めてしまうのだ。まるで10年位前のスマートフォンでホーム画面にあった mixi アイコンのような凶悪さだ。
とは言っても、いまのところマウスの使い勝手そのものは良好だ。ハードはよくてもソフトが悪質とは、まるでどこかの某マイクロソフトのようだな。ちなみに、このモデルは廉価版ではあるが本体の底にある蓋を外すと重しが3個入っている。これで本体の重さも調節できるわけだが、僕は全て取り外した。軽すぎるのも困るが、なんとなく本体を重く感じたからだ。