Scribble at 2020-10-23 10:56:18 Last modified: 2020-10-27 07:20:13

高校数学の勉強は、今年の2月に開始してから1周目が長岡さんの『本質の研究』シリーズ(旺文社)、2周目が竹之内さんの『解法』シリーズ(文英堂)で、今年中に3周目を終える予定としているため、今日から今度は啓林館の『Focus Gold』を始めた。それぞれ特色のあるシリーズだが、『Focus Gold』は参考書と言うよりも「演習書」と言った方がよく、教科書的な事項の説明や定理の証明は(コラムで取り上げられる事例を除けば)必要最低限しかない。それゆえ、予備校生ならそのまま使えるが、高校生がいきなり使うには教科書や他の参考書と併用するのがよいと思う。

なんにせよ、基本的な事項を繰り返すのは武道でも軍隊でも勉強でも学問でも、それから会社の情報セキュリティ・マネジメントといった分野でも大切だ。普段の生活で何かの計算を暗算しなくなると、いざ必要なときに5桁や6桁どころか3桁の足し算ですら即座にできないか間違ったりする。毎日のように初等的な問題ばかり解いているわけにはいかないが、或る程度のレベルまでいけば、車で高速道路を5速でクルージングするような調子で、必要最小限の労力を続ければレベルを維持できるというものである。僕の場合、プログラミングというよりもコーディングを仕事で長らくやってきたせいで、"computing" という意味での計算というか思考はやっていても、数理科学的な演算という意味での算術をしなくなってしまい、レベルがどんどん落ちてしまったため、またレベルを元に戻さないといけない。そういうつもりで、今年は1年かけて高校数学を復習することにした。

もちろん、来年は次の復習として線形代数や解析や集合論などを続けていく(どうも誤解があるようだが、法学部出身の人間でも教養課程で履修できるなら線形代数や解析学や統計学くらい大学で勉強できるわけで、僕は学部時代に住んでいるところが近かった数学の先生と親しくさせてもらっていたので、それなりに大学でも数学の勉強はしたつもりだ)。

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