Scribble at 2024-07-26 11:32:53 Last modified: unmodified

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このところ Meta の Facebook や Instagram に掲載される詐欺広告の被害が増えているとか、政府が Meta に対して行政指導の一歩手前まで行ってるとか、あるいは名前や写真を使われている著名人が Meta を訴えているとか、それから詐欺広告に登場する池上彰氏が自分の番組で「わたしは投資のアドバイスなんてしませんから」などと直に言ってみたりと、なかばネタ扱いにまでなっている。

もちろん、こういう詐欺広告はどこにでもある。Meta の運営するサービスだけではなく、たとえば上のようにタイムラインの投稿やウェブ・ページどころかサイトそのものが詐欺という場合もあって、これは「goo ニュース」に掲載された『読売新聞』の記事を装った詐欺広告だ。なんでも、ユニクロの柳井氏が失言して訴えられているという。その放送中止になった内容を伝えると称して、長々と記事が続き、要するにみんなが知らない暗号通貨を使ったサービスを利用すれば3万円が数時間で300万円になる、なーーーーーんて馬鹿みたいなことを言っているわけだ。もちろん、数時間たらずで3万円の資金が300万円になる理論的な可能性はある。このところ為替相場が動いているため、やりようによってはそういうことができないわけではない。しかし、そんなことを自動で代わりにやってくれるサービスなんてないし、人の手でそんな相場の変動に追随できるわけではない。たまたま、大きな動きが起きる直前に資金を投じた人が、たまたま大きく儲けたなんていうラッキーをネタに、「可能性はゼロではない」という誰でも知ってることを大袈裟に言っているだけだ。可能性がゼロではないという意味だけを使うなら、たとえばあなたがいまから5分後に心筋梗塞で死ぬ可能性もゼロではないし、いまから5分前にあなたの銀行口座が誰かに侵入されて預金を失っている可能性もゼロではない。

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