Scribble at 2022-06-05 15:38:05 Last modified: 2022-06-06 00:50:32

By this statement we do not deny the genetic implications of these exposures but do strongly urge, as will become apparent, that they were far less than unbridled popular belief.

The Children of Atomic Bomb Survivors: A Genetic Study.

オンラインだと、以下のページで全文が読める。

https://nap.nationalacademies.org/read/1800/chapter/1

簡単に言えば、被爆の影響は(もちろん、決してゼロではないが)広く信じられているほどには強くないということだ。そして、この文書を取り上げている Hacker News のスレッドでも散発的に短絡やジョークとして語られているのだが、これは被爆の影響についての話であって、この結論から「核戦争は怖くない」などと言えないということだ。なぜなら、当たり前だが核兵器を使う目的は落下地点の人々を癌や白血病にすることではなく、着弾地点で生じる巨大なエネルギーによる爆風や熱線という直接的な効果で人や建物や電子機器を破壊することにあるからだ。

上記の成果は、あくまでも公衆衛生学としての追跡調査の結果にもとづいており、原子爆弾が着弾した際に即死した膨大な数の人々(言っておくが殆どが軍属ではなかった。あれはどう考えても「殺戮」である)は全く数えていないという厳粛な事実をわきまえてから、アメリカ人と一緒に「原子爆弾は大したことない」などと言えという話である。

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