Scribble at 2018-12-07 18:28:22 Last modified: 2022-09-28 17:46:59
上記の図は、彼の有名な Ware Report (1970) にも納められており、現在の専門家も高く評価する脆弱性の一覧だ。50年前に指摘された、コンピュータ・ネットワークの脆弱性についての議論が今日でも通用する。そして、それが現在でもまさに「脆弱性」として認められているということは、このような弱点を作り込むアプリケーション・アーキテクチャーや通信プロトコル設計やハードウェアの脆弱な設計が、いまだに払拭できないということでもある。
それゆえ、われわれは常にものごとの基本や原理原則を学び続ける必要がある。扱う言語やプラットフォーム、あるいは設計したり開発するシステムがどれだけナウいものになろうと、原則や基本ができていないシステム・アーキテクトやプログラマが「その時代の先端技術を使った脆弱性」を新しく作り込んでしまうのだ。