Scribble at 2024-05-07 08:27:09 Last modified: 2024-05-07 08:34:12
Photoshop CC 2024 を使っていると、かなり頻繁に画像のリサイズや切り抜き、そしてときには他の画像へドラッグするような単純操作ですら、「プログラムエラーです」という意味不明なエラーが起きて操作を拒絶されてしまう。このところ、あまりにも多いので、Adobe がリリースしている診断用のプラグインを使って、エラーのログを記録してみた。
なお、Adobe のサイトには何の説明もないが、"C;/Program Files/Adobe/Adobe Photoshop 2024/Plug-ins" のフォルダは、フォルダのプロパティで「セキュリティ」のタブから "Users" にフルアクセスの権限を設定しないと、コピーもなにもできない。診断用プラグインをフォルダへ追加するときは、事前の手順を踏むことをお勧めする。(お勧めというか、管理者権限のユーザでも無条件にコピーなんてできないのだから、必須なんだけどね。)
こんなことは Windows を使っていて初歩的な知恵だとは思うが、もちろん大半の一般ユーザは「Windows 学」の学位をもってるわけでもなければ資格試験をパスしたわけでもないのであって、僕らが「初歩」だの「基礎」だの「常識」だのと思っていることの多くは知らないし、それがいけないとも思わない。凡人の大半はものごとの基礎をしっかり勉強してから物事に取り組むわけがないのだし、そういうことを要求しなくてもデバイスが使えるようになっているのがコンシューマー向けの民生品というものなのだ。彼らに責や非はないし、それをわれわれが高みから馬鹿にするのも愚行というものであろう。僕らも多くの別の分野については同じように何も学ばすに利用したりコミットしている「素人」なのだし、それはお互い様だ。
ヒトなんて生き物は、量子コンピューティングを議論するような時代になろうと、本質的に 99.9 % どころか 100 % が凡庸であり、有限なる生命体にすぎず、決して神にはなれない。全ての人は(これは哲学者としてどういう定義を受け入れるにせよ)絶対に全ての点について能力に限りがある。オリンピックの金メダリストであろうと、100m を2秒で完走などできない。これは能力としての限界だが、そもそもヒトどころか、あらゆる知的生命体にすら原理的な限界というものがあり、いちばん簡単な事例を挙げるなら、いかなる高度に知能が発達した生命体であろうと、円周率を小数展開で全て書き出すことはできない。無限小数を全て書き出すなんてことは、どれほど「よいこ」や「おりこうさん」でも原理的にできないのだ。
Photoshop のエラーから話が大きくなりすぎた。戻ろう。
ということなので、このていどのことでも丁寧に説明するのがカスタマー・サポートのページとしては道理というものであろう。Windows と Mac とで手順が違うとか、そんな理由だけで割愛するのは、単純に怠慢というものである。さて、そうやって診断用のプラグインを追加すると、プラグインのメニューから新しく診断用のプラグインをパネルとして表示できるようになり。そしてエラーが再現されたときに、起きているエラーの内容をクリップボードへ転送するので、それをメモ帳などにペースとして保存するなり、あるいはブラウザで Adobe のフォーラムにバグ報告するなりに利用するというわけだ。上記は、そのテキストファイルをファイル・マネージャ(Dyna ふぁいら)で表示したものである。ただ、バグ報告としてエラーの内容を投稿している事例は多々あるが、その大半は何も解決していない。予想どおりだが、(1) 単に無視されているか、(2) 「おま環」で話を叩き伏せられるか、のどちらかだ。そして、そのうちアップデートでも待ってりゃ治るとかなんとか、誰も続報を投稿しないので、経緯が全く分からない。要するに大量のバグ報告が報告として投稿されているにすぎず、なんの解決にも参考にもならない。他の人々の投稿を見る限りでは、このログにはフォーマットがあるようなので、せめてこのログの読み方くらい、どこかで説明したらどうなのかという気がする。というわけで、僕の場合も Adobe のフォーラムは何の参考にもならない。いまでは高額なサブスク料金を右から左に受け取っていながら、このようなバグの多いアプリケーションを20年以上にもわたって人に使わせているのだから、まったく圧倒的なシェアにあぐらをかいた大名商売という他にない。そろそろアメリカ FTC などは、Adobe という会社を分割させる提案をしたらどうなんだろう。
なお、何をやるにしてもエラーが出たりするので、これでは仕事にもならないしプライベートでも安心して使えない。ひとまず、Photoshp 2023 くらいにロール・バックしてみたのだが、すると起動するときに「致命的なエラーです」とかなんとか言われて、起動すらしなくなったりする。なので、試しに「管理者として起動」してみると、何事もなかったかのように起動したりする。この予測不可能な挙動に、いつも困惑させられるのだ。
それはそうと、この落書きを投稿するときも、最後にヘテムルのウェブ・サーバーへ submit するときに酷く処理が重たいと感じたし、昨日はタイムアウトもしたのだが、やはりヘテムルは料金を毎月のように値上げしているにもかかわらず、逆に毎月のようにパフォーマンスが低下している気がする。