Scribble at 2022-11-15 09:45:11 Last modified: 2022-11-24 11:44:34

昨日、午後から有休をもらって形成外科に通院してきた。

僕は幼い頃からちんちんの横とかに腫れ物が出来ることがあって、ドーナツ状の保護枠が付いた特殊な絆創膏などを使っていたことが度々あった。大学生の頃には右の耳の後ろとか背中に腫れ物ができて、オロナインやマイシンの薬剤を塗って治していたこともある。それらは腫れも引いて治っていたのだが、或るとき左の耳の後ろに出来た腫れ物が治りにくくて、痛みも痒みもないので放っておいたら、なんだかんだと10年ほどが経過していた。もちろん放っておくと大きくなってゆく。既に数センチとなって、法事があると親戚に「いやっ、孝ちゃんどうしたん?」と驚かれたり、同僚にも驚かれたりするため、そろそろ何とかしようと思ったわけである。

皮膚科と形成外科で大阪市内の病院を探してみた。もちろん、健康診断や内視鏡検査で通っている大阪中央病院でも良いのだが、出社する機会がなくなってきた昨今、近くに通えそうなクリニックがあれば気楽に行ける(通院のためにインフルエンザや新型コロナの感染リスクにさらされるのはどうかと思うし、400円でも交通費が無駄である)。で、ちょうど自宅から歩いて20分くらいの場所に形成外科を見つけたので、予約して行ってきたのだった。主に女性の疾患に対応しているクリニックらしいので、手術するとしても跡が残りにくいように配慮してくれそうだ。他にも会社の近く(北区)で広告にもそれなりのコストを使っているらしい形成外科はあるが、とにかく当日の手術で取れるということばかり宣伝していて、ちょっと気に入らなかった。あと、美容系の対応も含めて玄人のおねーさんが利用することを当て込んでか、形成外科のクリニックは心斎橋の界隈に多いのだが、どうも美容が絡んでるクリニックは逆に手術の傷跡のことばかり配慮しすぎて病根なり腫れ物の措置そのものが大丈夫なのか不安がある。

というわけで、選んだクリニックへ前日にウェブで予約を入れてから通院した。ゆったりした待合室だ。初診であるため、問診票に記入したり熱を測ったりして過ごしてから診察へ進んだ。先生と少し話をしながら患部を診てもらい、診断としては「アテローム(粉瘤)」とのことで、問題なければこれから切除しましょうと薦められた。初診は診察だけでもよいと思っていたが、患部の様子やアテロームの説明も丁寧にしてもらったし、時間もお金も余裕があるため、そのまま処置してもらうことにした。看護師から「では、待合室でお待ちください」と言われて診察室を出ると、出た瞬間に「処置室へお入りください」とアナウンスがあった。思わずクリニックの待合室で「早っ!」と声を上げそうになったが、それは心の中で叫んで、隣の処置室へ外套を持ったまま入ると、さっそく手術の用意が始まった。とは言え、別に手術着に着替えるわけでもなく、ベッドに横たわるだけだ。

耳の後ろであるため、手術する方にマスクの紐をかけられない。なので、マスクの片方を顔にテープで貼り付けるという処置をしてもらい、さきほど診察してもらった担当医がやってきて、あれこれと手術の準備が始まる。邪魔にならない位置へ髪の毛をテープで固定したり、消毒したりを経て、細い(と思う)針の麻酔を打ってゆく。当たり前だが、打ってゆくうちに麻酔が効いてくるので、暫くすると麻酔を打ってるのかどうかすら分からなくなる。ただ、主治医が「これ、痛みありますか?」と尋ねてきて、何の痛みも感じないと答えたりするので、まだ麻酔を打っているらしいと分かる。そうして、麻酔を打ち終わると手術の用意が整う。このあたりは、歯科医院で根の治療や抜歯するときの手順と同じであろう。これから、痛いことをするという準備である。

あとは麻酔をしているので、何やら切り刻んでいるような感覚とか、何かを抉り出しているような感覚はあるが、具体的にどうされてるのか全く分からない。たぶん10分か15分くらいは作業していた筈で、最後に5分ほど丁寧に患部を縫っていると思われる作業があって、終わりである。ちなみに、処置が終わった際に「取り除いたモノを見ますか?」と問われて「はい」と答えた筈なのだが、そのままスルーされて主治医はさっさと別の部屋に行ってしまった。あれは何だったのだろう。まぁ、見ても見なくてもどちらでもいいとは思うので、入れ替わりに看護師にガーゼを当ててもらって手術は終わりである。

アテロームの切除は患部の大きさで値段が変わる。おおよそどこのクリニックの料金表でも15,000円くらいを示しているため、僕も念のため4万円は持参し、クレジット・カードも持って行った。実際の費用は初診料などを含めて18,000円弱だったから、妥当な金額だと思う。なお、領収書に患部のサイズが「4cm 以上」と記載されていたのには、やや驚いた。事前に費用を調べていたとき、自分でノギスで測った限りでは患部が 3cm ていどだと思ったからだ。それだけ大きければ、やはり後ろから見ると目立つのだろうとは思う。放っておいていいものでもないし、やはり措置してもらって良かった。あと、薬はもちろんクリニックでは出ないため、帰宅する途中で処方箋薬局へ立ち寄って薬を出してもらった。正直、僕は「かかりつけ医院」のようなものがない(敢えて言えば大阪中央病院だが、大袈裟な気もする)ので、同じく「かかりつけ薬局」もない。なので、何年か前にもらった「おくすり手帳」もどこかへ行ってしまったくらいだ(そもそも自宅でも、薬を飲む機会が少ない)。そろそろ薬局も決めておいた方がいいのかもしれないが、この処方箋薬局というのも競争が激しくて、割とすぐに廃業するから信用しかねるのが困る。

ということで、次回の抜糸までしばらくは患部を養生することになる。ようやく抜糸してメンテナンスを始められる頃に、耳の後ろを触ってみて処置の結果が実感できることになるのだろう。

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