Scribble at 2026-05-24 09:33:55 Last modified: 2026-05-24 09:56:56
プリンストン大学の学生は、1800年代後半以来の経験をすることになる。それは、試験中に監視を受けるというものだ。背景にあるのは、学生の間でAIを使った不正行為が広がっていることへの懸念だ。
僕の母校も、校内の定期試験では開始すると同時に用紙を配った教員が教室から出て行ってしまう。特に何の奇異も感じなかったが、たとえば俳優の辰巳琢郎氏(入学年度が僕より10年前なので、中学25期、高校19期生)のサイトなどでも紹介されているとおり、こういう慣例がある学校は珍しいようだ。もちろん、これを単に生徒の自主性や規律性が高いなどと肯定的な言葉だけで片付けるのは不適切だ。逆に、生徒どうしの同調圧力が強く互いを監視している関係にあるとも言いうるからだ。ただ実際には、試験を受けていた同級生の様子や僕自身の心境を説明すると、そのどちらでもないと言うべきであり、つまりは目の前の問題を自分自身で解くことにしか関心がないというのが最も相応しい。
もちろん、「もしカンニングしていたら?」と質問する生徒がたまに現れるが、教員の返答は既に共有されている(僕の母校は大阪府内の高校と教員を交換していて転任が頻繁にある。着実に共有されていなければ、教員によってはこういう慣習に疑問をもったり従わない可能性があるはずだ)。たとえば、僕の同級生が質問したことがあって、そのときに聞いたのはこういう返答だった。「そんなこと僕らには関係ない。カンニングして、自分で答えを出そうとするチャンスを失うのは君らの方だ。そんなことをして定期試験の点数が100点でも、そういう人は東大には入れない。」