Scribble at 2024-05-23 20:16:58 Last modified: unmodified

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WinDirStat – Windows Directory Statistics (windirstat.net)

このツールについては興味ないんだけど、いわゆる tree map と呼ばれている visualization については、もう何度も書いてることだけど、通俗書や教科書などに挿絵として追加されている杜撰な解説図や模式図の類が有害であるという観点から興味がある。つまり、こんな図式化で何の意味があるのっていう話だ。もちろん、ファイル・サイズの大きなファイルやフォルダから順番に並べていくことで、ファイル・サイズが大きいものは「大きい」と視覚的に分かる。当然だが、小さなものは「小さい」と分かる。で?

確かに、容量として大きい筈がないファイルやフォルダが巨大になっていれば不信感を抱くきっかけになるといった、情報セキュリティとしての意味はあるかもしれない。でも、こんなことで分かるようなスキルの人が、こういうツールを入れたり定期的に使ってファイル・サイズを検査するのかな。僕らのようなプロとか実務家は、とてもじゃないけれど、こういうツールで自分のマシンをモニタリングなんてしないよね。リモート・コンピュータなら、古いけど Nagios なり、Zabbix なり、あるいは Mackerel なりというツールがいくらでもあるけれど、別にディレクトリのサイズを視覚的に大きなものから並べてもらう必要なんてない。

ということで、いつも言ってることだけど、こういうツールで何の成果が出てるのかということにつきるんだよね。現実にユーザの多くは、これで異常に肥大化してるフォルダを見つけて何かを発見したとか、そういうことがあるなら分かるんだけど、それにしたってアプリケーションの動作原理がわかってなくてローカルにファイルがどんどん生成されていることに気付かなかったっていう落ちも多いわけでしょう。それに気づくためのきっかけにはなるかもしれないけれど、じゃあその実例はなんですかと言われて、誰がどう答えるのかという気がする。

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