Scribble at 2023-11-26 19:20:07 Last modified: unmodified
現在のまま世界中で AI を使い続けると、2027年にはアルゼンチンで消費される電力に匹敵する電力が AI の利用だけで消費されるとの予測が書かれている。まぁ、それはそうだろう。ビデオ・カードの大量消費、つまるところ電力消費において、マイニングの次に来ているトレンドは、明らかに生成 AI である。
だから? そんなことは、いまどき小学生が日記にでも書けるレベルの事実だ。利用効率を上げるべきであることも自明だし、AI の利用そのものについても、避けるべき用途では利用を禁止するべきであることも、たぶん自明であろう。しかし、そういう自明さが通用しないのも世の中である。なにせ、「避けるべき用途」であるかどうかがア・プリオリに分からないからこそ、哲学者とやらが Google や国連や EU で ethical AI だ accountable AI だと喚いても、そうやって喚き続けていられるという set-up を確保してもらっている状況こそが、AI を利用している機関や企業のアリバイとなっているのである。
こんなクズみたいな論文を、いちいち掲載していることが、批評している人々にとって「われわれは責任を果たしているよ」というパフォーマンスの道具になっているのだ。こんなのは、55年体制の社会党や、「われわれには発言する場所がない、だからテロという手段しか無いのだ」と言い続けてさえいればヤクザと同じことをしていられるという民族派右翼と同じである。