Scribble at 2022-07-25 07:35:58 Last modified: unmodified

へぇーそんなに差が出るプランがあるのかーと、冷やかし半分で記事を読み始めた。すると冒頭で早速、その比較の仕掛けが堂々と語られていた。

「それらのクラウドでは Windows Server ライセンスを再購入する必要があります。また、Windows Server 2012/R2 の拡張セキュリティ更新プログラムを無料で提供しているのは Azure だけです。」

もちろん嘘を仮定した記事ではないのだから、違法でもなければ不当でもない。それは確かだが、ライセンスという、労力も原価コストも実質的にはゼロで済む〈形式〉を売っている方と買っている方とでコストに差が出るのは当たり前の話であろう。逆に言えば、Windows Server のライセンスだけで５倍のコスト差がついてしまうほど、〈Windows Server は高い〉と自分で宣伝しているようなものだ。よって、マイクロソフトのマーケティング担当者にしてみれば、アホでない限りはリスクのある広告記事だと思っていることだろう。

まぁ、こんなもん初心者はわざわざ検索して読まないし（Azure のサイトへやってくる理由や機会がない）、俺らみたいなプロの技術者はもっと読まないから（Azure のドキュメントならともかく、〈宣伝〉サイトへやってくる理由がない）、この手の広告記事に騙されるような人しか辿り着かないから構わないのだという割り切りがあるのだろう。