Scribble at 2022-12-09 18:49:29 Last modified: 2022-12-09 18:57:56

今日は久しぶりに出社してから、帰りに大阪駅の Lucua Osaka(西にも「Lucua 1000」というビルがある)へ立ち寄ってきた。Lucua には Loft が入っていて、このほどフロアが広くなったという。それに、「ほぼ日手帳」を扱っているというので、いちど行ってみようとしたわけである。

ただ、堂島から大阪駅の北ヤード側(繰り返すが、僕らは「うめきた」なんてダサい名前は使わない)へ行くのは、ひたすら面倒臭い。僕のようなハヤブサ並みの方向感覚がある人間にとって梅田の地下街は迷路でもなんでもないのだが、他人の設計した通路や建物を幽霊みたいに真っ直ぐ通り抜けられるわけでもない。よって、不合理に設計され施工された地下街の通路は、そういう能力とは関係なく通り抜けるのに時間がかかるわけである。もちろん、堂島から北ヤードへ行くのに Whity うめだなんて場所は通らず、ドージマ地下センターを北上して JR 大阪駅の桜橋口あたりから地上へ出て、中央口を抜けて Lucua へ入った。9階に Loft があるため、さっそく上がってみたのだが、はっきり言うと拍子抜けである。これでフロアを拡張したらしいので、拡張する前は駅の売店かコンビニエンス・ストアくらいの広さしかなかったのだろう。もちろんビル1棟まるごとで営業している茶屋町の Loft と比べるのは気の毒だが、この程度なら少し足を延ばして茶屋町へ行った方がいい。それに比べると、Lucua の Loft は、文字通り子供が専門学校の帰りに買い物していくような店だと思う。そして、実際にも Lucua の中を歩くと大半の客が学校帰りに私服に着替えた中高生らしき少年少女の類で、「年寄」でも大学生や20代前半のサラリーマンくらいだ。僕のような50代の人間は、店のスタッフにすらいない。

ということなので、たぶん Lucua は永久に足を踏み入れないと思う。テナントの客層も違うし、行く理由が全くない。

ただ、Lucua のサイトを見るとテナントの出入りは相当に激しいようだ。それもそうだ。ガキが買うような服やアクセサリーしか売ってないのに、大阪駅前の商業施設の賃料なんて何年も払い続けられるわけがない。Lucua も最初からそれを分かっているのだろう。要するに敷金・礼金を回転よくもらって稼ぐというわけだ。商売が上手く行かなくて閉店するのは店の事情にすぎない。そして、どんどん閉店して行こうと、梅田の一等地に入居したいなんていう(経営手法あるいは知的な意味での)田舎者なんていくらでもいるというわけである。そして、そのためには Loft のように場所のブランド価値を維持してくれる「餌」が必要なのだから、もしかすると Loft や有名ブランドの賃料は安めに設定されているのではないか。

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