Scribble at 2025-03-20 08:53:39 Last modified: unmodified
大河ドラマのオープニングをいくつか聴いていた。最初は Spotify で聴いていたのだが、意外とオリジナルではなくカバーの曲が多かったので、途中から YouTube で聴いていたのだけれど、そういや観てない大河ドラマも多いなと気づいて、改めて表に書き出してみたのが上の図だ。リストはウィキペディアから Excel にペーストして整形してある。着色してある行が視聴した作品であり、特に暖色で着色してある作品が、いまのところ僕のベスト5というか強く印象に残っている作品だ。
初めて観たのが『おんな太閤記』で、秀吉は西田敏行である。彼は、竹中直人が起用されるまでは秀吉役の常連だった。肖像画からすると、あんなに太っていたとは思えないが、どのみち大河ドラマは「史実」の描写を求めるのは野暮というものである。ちょうど考古学を学んでいた小学生の僕でも、そのくらいの割り切りはあった。
1990年代に殆ど観ていないのは、恐らく勉強やゲームやアルバイトなどで忙しかったからだろうとは思う。なので、作品そのものの評価とは関係ないだろう。たまたま観た記憶がある『秀吉』(1996年)や『徳川慶喜』(1998年)にしても、観たという記憶があるだけで、特に何か覚えているシーンがあるわけではない。
2000年代以降になると、生活が安定してきたせいか、電通案件をやっていながらでも大河ドラマの時間帯に在宅していられるようになった。そのおかげで、香取慎吾の『新選組!』のように放映前から荒唐無稽であることが明白な作品を除けば、ほぼ観ている。ただし、2018年と2019年は作品そのものに魅了を感じなかったり、ちょうど実母が入院して亡くなった時期にあたっている。それに、オリンピックの裏話というのは、朝ドラでも古関裕而をモデルにした『エール』という作品があったけれど、登場人物がそもそも有名でなければインパクトに欠ける。知られざる裏方に照明を当てるような作品は、せいぜい『プロジェクトX』ていどの1時間番組で十分だろう。NHK の現代劇ドラマに観るべきものが少ないと感じるのは、やはりタイアップで多くの商品をセットに使えない予算枠の限界だろうと思うんだよね。なので、そういう調度品や車を使わなくてもよい『外事警察』とか『マリコ』とかは良かったけれど、いま土曜日にやってる現代劇の多くは、いかにも現代の心や社会の課題を描きます的な、ドラマ版のクロ現といった風情の説教じみたドラマが多くてウンザリさせられる。