Scribble at 2020-10-01 10:51:01 Last modified: unmodified

Waterfox classic の "Scrapbook" アドオンが使えなくなるときを想定して、Chromium Edge に "SingleFile" という拡張機能を入れている。これは文字通りウェブ・ページを1個の HTML ファイルとして保存するアドオンであり、外部リンクしている CSS なども無理やり取り込んでいるようだ。ただし、埋め込んでいる動画などは一括して保存はできない。もちろん、これはもともと Scrapbook でも不可能なことだったから構わない。

テキストや単純な画像であれば、これで保存するには十分なのだが、やはり問題は保存したファイルの管理である。Scrapbook アドオンはブラウザのサイドバーにツリー状の階層構造で疑似的なファイル・システムを構築している(実体は XML ファイル)のだが、これと同じことを手作業でフォルダを作ってやるとなると、やはり面倒臭いことこの上ない。

なんでこんなことをするのに安定したソリューションがないのかと思うのだが、たいていの人はウェブ・ページを保存して読み返したりしないし、引用などする際のリソースとして正確な URI を記録したいという動機もない。学術研究者ですら、オンラインの文書を調査の対象にしている分野を除けば、それほど厳密にリソースの管理なんてしようとは思わないだろう。せいぜい、自分のマシンのローカルにテーマごとに分類した PDF などが入っているくらいのものだろうと思う。なので、読んだページを管理するとしても、大多数の人はブラウザの「お気に入り」や履歴くらいしか使っていない筈である。そして、それらはキャッシュが残っていれば後からでも読めるが、キャッシュがなくて元のページが消失してしまうと、あとは検索サイトのキャッシュか、それとも archive.org のアーカイブしかアクセスしなおす手段がなくなる。

まぁ、もちろんそれを不安に感じるかどうかは是非の問題ではない。たいがいのオンラインのリソースなんて、その場で読んで終わりの内容が多いわけで、それを何か安定したコンテンツとして保存しなくてはいけないほどの価値があると認めるには、そもそもネットのリソースは不安定すぎるとも言える(その国の制度が変わってしまえば、オンラインのコンテンツなんていくらでも削除できるし、インターネット通信そのものを規制してしまえるのだから)。

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