Scribble at 2023-05-31 20:13:17 Last modified: 2023-05-31 20:17:14

某氏の著作について、恐らくは同業者か哲学おたくの一種がアマゾンに書評を書いてたんだけど、僕はすごく違和感があるね。まるっきり遠回しにいかにも面識のある人物が書いた書評で、まぁ典型的な内輪誉めなんだけど、そんなもんはどうでもいい。要は内容とか評価の基準が学術研究者として低すぎると思う。

平均とか一般論は知らないが、僕の感性では20年ていどの業績で「長年の研究」なんて言うのは酷すぎると思う。いくらアメリカが本場の科学哲学でも、たかだか20年の積み上げを「長年」だと感じるということは、科学哲学のプロパーというのは「ネットいなご」の集団なのかと思われてもしかたないし、現象学あたりの人々から「浅薄」という謗りをずーーーっと受けているのも理由なしとしない。

最低でも50年だろう。つまり、中学生の頃から興味を持ったテーマに大学を定年退官するくらいまで取り組み続けて、やっと「長年の研究」と言えるように思う。もちろん、それまでに死んじゃう人だっているわけだけど、それは仕方ない。それに、長年にわたって無駄な成果を積み上げたって、それは「業績」とか「学術への貢献」とは言わない。要は学者は結果が全てであって、無能が何十年と科学哲学の大学教員をやっていようと、それは英語と数学ができる受験秀才の成れの果てにすぎないよ。

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