Scribble at 2021-03-16 09:43:36 Last modified: 2021-03-22 09:22:46

Visual Studio Code を使っていて困るのが、他のアプリケーションを起動するショートカットが無視されてしまうことだ。僕はテキストを編集するときに、クリップボード管理の「Clibor」というソフトウェアを使っていて、これに登録している定型文やクリップボードの履歴を参照してペーストし直すことが多い。他のアプリケーションでは問題なく Shift + Shift(二回押し)で履歴のウィンドウが表示されるのだが、Visual Studio Code では抑制されるらしい。とは言え、VSC のショートカットとして Shift + Shift が何かの機能へ紐付けられているわけでもない。ということは、ソフトウェアの仕様として他のアプリケーションにフックさせないような何らかの設定がある筈だ。しかし、設定画面でショートカットにかかわるものは「何をどう設定するか」だけに限られているため、外部アプリケーションのショートカットを抑制しているのは内部的に作り込まれていて UI 上では制御・変更不能な動作仕様のように思える。

Atom ではこういうことは起きなかったし、クリップボードの管理ツールは手放せないため、Visual Studio Code を使いはじめてから地味にイライラする仕様の一つだ。検索しても困っている人は見当たらないのだが、みんな過去にタイプしたテキストを記憶していて、しかも自分で打ち込み直してるんだろうか。さすがは生産性が世界で最低の辺境国家に済むコーダだけのことはある。

ということで、VSC に期待するのはやめてクリップボードの管理ソフトを見直すことにした。いま使っているのは Clibor というソフトで、これも長らくお世話になっているものだが、肝心の開発環境で使えないのは困る。VSC と関係なしに履歴が表示できたらいいのだが、残念ながら Clibor にも対応できそうな設定項目がない。そこで、かなり昔に使っていた nakka さんの CLCL というクリップボード管理ツールを使ってみると、これはちゃんと CLCL のショートカットで履歴のウィンドウが VSC 上に表示された。これはいい。ということで、再び CLCL を使おうと思う。ただ、そもそも CLCL から Clibor に換えた理由があったはずで、それが何か今後の作業を難しくするようなことなら、また考え直そう。

[追記:2021-03-16] と、書いた5分後に Clibor へ戻してしまった。理由は幾つかあるのだが、CLCL でも Shift + J のようなショートカットは VSC に抑制されてしまう(VSC でそういうショートカットは設定していないのにだ)。CLCL では Alt + C でメニューが出てくるのだが、このキーバインドはタイプしているときに指が簡単に届く組み合わせではない。そして、Clibor でショートカットの設定を Ctrl + Ctrl に変更すると VSC 上でクリップボードの履歴がちゃんと表示されたため、もうこれでいいと思った。あと、CLCL にも定型のテキストを登録できるのだが、ペーストする文字列をそのまま並べることしかできず、その定型文が「なんなのか」を示すラベルは設定できないので、ちょっと管理が難しい。あと、プラグインでも日付の挿入はできてもフォーマットのようなものを設定できないようなので、[2021-03-16 13:17:45 (JST: GMT+0900)] のようなものをすぐに挿入できないのも困る。

[追記:2021-03-22] そういや、先週の金曜日に出社して Visual Studio Code を使い始めたら、会社の業務マシンだと Visual Studio Code 上で Shift + Shift を叩くと Clibo(会社でも使ってる)の履歴画面が正しく表示される。ということは、自宅のマシンに特有の問題ということで、VSC がフックを拒絶しているというよりも他の常駐ソフトとかの影響かもしれない。会社で使っていない常駐ソフトというと、Google IME とシン覚書と Eimei Antispam くらいのものだが、これらがキーマップに割り込んで、しかも代わりに何かの機能を実行するんじゃなくてキャンセルするだけなんておかしい。

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