Scribble at 2024-12-05 21:36:24 Last modified: 2024-12-05 21:45:16
情報・電気・建築・機械系学生が音響工学を初めて学習する際の教科書として,基礎的な原理を平易にかつ体系的に述べた。また,研究者が課題を解決する際の参考となるよう,専門性,実用性,および新規性も兼ね備えた内容とした。
200ページていどの分量に詰め込まれた内容で、音響工学にかかわる物理的な原理、生理的な仕組み、心理や知覚、そして環境といった見晴らしを与えてくれる教科書だ。はっきり言って工学部の専門課程以上の素養がないと、概念だけでなく数式の展開にもついていけないほど展開が速い(逆に言えば省略が多い)ので、丁寧に調べて補いながらでないと理解するのは困難だと思うが、こういう著作は自分が何を知らないかを教えてくれるだけでも有益だ。
愛想のない装丁の本に見えると思うが、内容さえ店頭で立ち読みすれば手にとってよい本だと分かる。逆に、下着が見えてる幼女や女子高生のイラストを表紙にしたような(これはあくまでも喩えだ)、最近の理数系の教科書や通俗本の流行なんて徒花にすぎない。そんなものを読み流しただけのような若者が、たとえば Preferred Networks なんかに入社して日本の IT の最前線で仕事してたりなんてしないと思うよ、おじいさんは。