Scribble at 2022-05-24 13:13:02 Last modified: 2022-05-24 13:51:09

ブライアン・カーニハンという人は、ほんとに教科書を書くのが下手だなぁと思うんだよね。Go のオリジナル開発者という売り文句で教科書を書いてるのを見ても、C の本でも言えることだけど、嘆息せざるをえないものがある。名プレイヤーが名監督になるとは限らないとは、よく言ったものだ。彼もその典型の一例ということなんだろうか。とにかく、Go の教科書を眺めてみても、いきなり第1章から GIF アニメーションだのウェブ・サーバだのの実装例を並べて、これはこれで capability の訴求だと思ってるのかもしれないけれど、読む初心者にしてみれば意味不明なコードが脈絡も必然性もなく捲し立てられているにすぎず、小さいところからコツコツやろうという意欲がなくなってしまう。「ああ、この人は『プログラマ向け』にプログラム言語の解説をすることしか考えてないんだな」というわけだ。"Organization of the Book" で、確かにプログラミング言語の初心者は想定していないと言われてはいるけれど、未知の言語については building-block から説いていくのが基本だろう。

これが、Apress から出ている Pro Go のように、ひととおり Go のチュートリアルを済ませた段階の読者を仮定して書かれた本なら分かる。Pro Go でも、冒頭からいきなりモジュール管理ツールの go mod を出したりしてるので、どう考えても初心者お断りだ。そして、これはこれで "Pro" が読むことを前提にしているのだから問題はない。

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