Scribble at 2023-05-30 08:09:56 Last modified: unmodified
僕らも会社で AED を含めた一次救命措置(BLS)の研修を受けた際に、心肺蘇生(CPR)を教えられた。心臓の働きが急激に特定の仕方で悪化した場合の措置として、救命率が著しく高くなるということだ。こうして、人命救助の効果的な対応として研修が広く求められているという話も聞いた。しかし、特定の疾患、つまり心臓が痙攣する心室細動についてはともかく、それ以外の心停止などでは逆効果である場合も多々あるという。したがって、何か心臓の具合が悪いというだけで CPR を何でもかんでもやればいいというものでもないわけである。QOL が重要だと考えているなら、上の記事で CPR も助けの第三者を呼ぶことも拒否した看護師を責めることは難しいというわけであろう。他の記事で幾つか事例が紹介されていたけれど、患者が高齢になればなるほど CPR の効果は下がり、逆に CPR を施すと内蔵や肋骨あるいは脳にダメージが残ったまま意識を取り戻して、本人を酷く苦しめる場合も多々あるという。