Scribble at 2023-03-11 01:04:25 Last modified: 2023-03-12 09:02:25

細かい話になるが、安全剃刀の替刃については日本でも DE という略称が普及しているけれど、その元になっている英語の表現は、実際には "double-edged blade" と "double-edge blade" の二つがある。それからハイフンがない場合もあるが、僕は当サイトでは "double-edged" という表現に統一したい。

理由の一つは、"edged" と "edge" の違いにある。"edged" は、もちろん "edge" を動詞として使ったうえでの形容詞的用法であり、"edge" だと名詞である。"double-edge" という表現からは "double" と言われているにも関わらず名詞が単数形なので奇妙な印象を受けるかもしれないが、こういう言い方が間違いであって他に例がないかと言えば、そうでもない。"twofold" という表現もある。よって、"double-edge" の blade という一個の替刃という意味であれば、こちらでも通用する。よって、どちらが文法として正しいとか間違っているという問題として比較しているわけではない。

僕が両刃の替刃を "double-edged" と言う方が自然に思えるのは、それを半分に割ったようなタイプの替刃も販売されているからだ。それはもともと片方にだけ刃が付いているので、"single-edged" つまり片方に刃があるように作られている替刃なのだ。単に刃が二つあるとか一つだけという形状としての結果を表すだけではなく、そういう風に作られたという意味合いを持たせたいので、動詞の形容詞的用法として使われている方を選んでいる。単純に Google Trends で比較しても、圧倒的に "double-edged blade" の方が事例は多い。

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