Scribble at 2024-08-10 08:58:40 Last modified: unmodified
やはり、どうも左クリックしようとしてドラッグしてしまう。また、画面を操作しているときに意味もなく右クリックしてしまうトラブルやミスも増えてきた。もちろん、生理的には老化が原因だろうし、更には運動不足による腕や手の筋力が落ちていることも原因であろう。
だが、やはり僕にはコンピュータ・マウスというデバイスの機構あるいはデザインが人の手の使い方や形状に適しているとは思えないのである。もちろん、こういうデバイスをユーザ・インターフェイスの操作方法として考案した、ダグラス・エンゲルハートの事績を貶める意図はない。だが、最初に考案されたアイデアが永久にベストである保証などないし、そんなことは工業製品の歴史においてありえないわけである。それゆえ、トラック・ボールにしろ、タッチ・パッドにしろ、後から色々なアイデアが提案されてきたし、現にそれらは実用化され普及してもいる。タッチ・パッドが最初から備わっているノート・パソコンのユーザで、タッチ・パッドを使ったことがないなんて人はいないだろう。ということで、マウスは安価に大量生産されていて扱いが簡単であるという理由で普及しており、それにはそれなりの説得力はあるが、やはり客観的に言ってベストどころか、僕個人にとって最適なデバイスであるとすら思えないわけである。
ともかく、老人になって分かることだが、常に人差し指と中指を浮かせいないといけないというのは、どうにも面倒だ。もちろん、わざわざ力を入れているわけではないが、やはり力をあるていど抜くとクリックしてしまう(ほど、いまのマウスは反応が軽い)のであるから、やはりあるていどは指や腕に力が入っていると思う。なんだかんだ言っても、多くの人が腱鞘炎や肩凝りになるのは、そういう微妙な緊張がパソコンを使っているあいだ継続しているからだろう。そういう理由もあって、数か月前にはトラック・ボールを自宅でも試すようになり、そして或る程度は慣れたので、いまや会社ではトラック・ボールしか使っていない。でも、自宅では精密なポインタの操作を必要とする Photoshop などのアプリケーションを使うので、僕のトラック・ボールの操作では十分な精度が保てないからマウスを使い続けている。そして、実はトラック・ボールであっても、結局はボールに乗せている指を不用意に動かせないため、マウスと同じく微妙な力が入り続けており、そういう意味ではぜんぜん改善策になっていない。
まぁあれだな。もっと収入を得て Apple Vision Pro を買うしかないのかな。でも、あれはあれで腕を常に浮かして操作してるし、なんだかユーザ・インターフェイスとして雑な印象があるんだよね。あんなラジオ体操みたいな操作しかできないデバイスで、本当に Illustrator CC とか使って精密な図を描いたりできるんだろうか。あと、あれでプログラミングしてる事例を見たことがないんだけど、しょせんはバカ高いだけの、バーチャルに操作する Wii じゃねーのかっていう疑いもある。