Scribble at 2021-03-10 09:42:41 Last modified: 2021-03-10 16:45:11

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Atom Editor を使っていて困るのが、未確定の入力内容がエディタのインラインで表示されずに、フローティングで左上へ追い出されてしまう現象だ。初心者向けのパソコン教室サイトでは、これはアプリケーションの入力ペインにフォーカスが当たっていないからだと説明されていることが多いのだけれど、それとは別の問題である。そして、コントロール・パネルや Windows の設定画面でキーボードの入力方式を切り替える設定を有効にすると治る・・・のだが、再び同じ現象が起きるため、ここでチェックボックスをトグルすると、また治る。そもそも、この「入力方式」とは IME のことなので、左上にフローティングするのは IME が Atom Editor などのアプリケーションのプロセスへ割り込みが正しくできていないということなのだろう。

どういうテキスト・エディタであろうと実装上のバグであることは明白なので、対策は存在しない。嫌なら、まともに動くと思えるバージョンにグレード・ダウンしたり、他のテキスト・エディタに切り替える他にはない。たとえば、僕が長らくメインで使ってきた亀井哲也氏の xyzzy では、こういう現象は〈絶対に〉起きなかった。一度もお目にかかったことはない。これは、IME というプロセスがテキスト・エディタのプロセスに割り込む可能性を、最初から設計として理解しているかどうかというシンプルな問題にすぎないので、理解している人の作るプログラムは(ミスでもしない限りは)正しく動作し続けるのがコンピュータ・プログラムの利点というものだ。よって、逆に言えばバカが作ったプログラムはいつまで経っても同じ不具合を繰り返すのである。設計の基本に IME というものが存在することを理解していない人間が混じるオープン・ソースのプロジェクトだと、そういうリスクが劇的に上昇するため、日本の技術者の多くが xyzzy なり秀丸なり Wz Editor を使い続けるのも合理的なのである。

とにかく、Atom Editor は3年くらい使ってきているが、テキストの入力に関連するバグが多すぎる。これはもうプロの仕事道具として採用する僕の〈手〉としては許容できない無能さなので、他の環境に移行しようと思う。

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