Scribble at 2021-12-07 14:48:41 Last modified: unmodified

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当サイトで紹介している "a word of the day" で、今日は "yon" という単語が出てきた。知らん。なので、調べてみると、これは "yonder" を表す方言らしく、そして "yonder" という単語そのものが "there"(あちら)という言い方のすごく古い表現らしい。"over there" を "over yonder" などと言ったようだ。

ただし、オンラインの Merriam-Webster では「ふつうは見える範囲の遠方を指す(usually within sight)」ものとされているけれど、数日前に紹介した卓上の Merriam-Webster では "to that place" とだけ書かれていて、例文も "They have been travelling hither and yon." として、特に見える範囲かどうかには頓着していない様子だ。

なんにせよ、ふつうはネイティブでも使わないような表現だから気にしなくてもいいとは思うが、頻出単語でオンラインと紙の辞書にニュアンスの違いがあると、どちらを見るかによって理解にズレが生じる。なるべく多くの辞書を見たほうがいいのは、こういうところにも理由がある(実際、プロの翻訳家なら複数の辞書を比べるのは標準的な業務の範疇だ)。当サイトで英語の勉強についてしばしば書いているように、これは日本の国語辞典に照らしてみても分かる話だ。

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