Scribble at 2022-06-17 15:34:58 Last modified: unmodified

そのとき、「ヴィーガンでグルテンフリーだからこのスイーツを食べられない」という言葉を聞き、日本の和菓子は、海外で必要とされるヴィーガンでグルテンフリーだということに気づきました。小麦粉もバターも使わないスイーツ。茶道の精神のもと、サムライは刀を外に置いて入らなければならない茶室で提供されていたお菓子。平等の精神でみんな一緒にいただくもの。

「地球で耀く女性100人」最年少選抜の和菓子起業家が「日本の恥」と言われて思ったこと

こういう人のやってることを侮蔑してるような人たちって、いまや日本の国内の和菓子屋さんが創意工夫して色々な和菓子を作ってる事実すら知らなくて、単に自分たちの妄想で作り上げた「伝統」みたいなものを他人に押し付けてるだけなんだよな。

このところ、ここで何度か書いてるけど、真の保守というのは、カリフォルニア和菓子だろうとアジスアベバ和菓子だろうと気にしない。そういうものが色々と出てきてるくらいのことで本家が廃れてしまうくらいなら、それは和菓子の本家という伝統そのものが脆弱な、単なる成金が数百年にわたって貢いできた贅沢にすぎなかったということだよ。そして国内の事業者が、そういうものにすぎなかったと言われるような和菓子にしてしまっているのが現状であるなら、それこそ海外でやってる彼女らに対して失礼な話だよ。彼女らが信頼してるものを、国内で伝統とかなんとか言ってる自分たちこそが自滅させてしまうわけだから。そんなふうに簡単に自滅するようなものを、われわれは保守として擁護するつもりなんてない。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Twitter Facebook