2018年03月09日に初出の投稿

Last modified: 2018-03-09

The term has become so widespread that it’s quickly losing meaning.

‘Blockchain’ is meaningless

single-quotation で囲まれているので、allegedly ということだ。もちろん、メディアやバズワード使いのマーケターやコンサルに限らず、バブルや流行となっているものは常に元の着想が成立する条件をないがしろにするものだ。よって、冷静に推移を眺めている方にしてみれば、ビットコインや Coincheck がどうなろうと数学の議論として暗号論が無意味になるわけでもないし、blockchain という数理モデルの価値がなくなるわけでもない(もちろんむやみに革命だなんだと騒ぐ必要もない)。そういう冷静な取り扱いをする本が、国内どころか海外でも少ないというのが僕の不満だったわけだけれど、既に紹介した『ブロックチェーン技術入門』(森北出版、2017)は基礎となる考え方について丁寧に解説されているし、ビットコインなどの事例を理解するための素養としても十分だと思う。

どのような数理モデルであっても、それを実装して活用するには追加の仮定や理屈が必要なのである。或る概念を誤解して実装するということは、実装にあたって無関係な他の仮説を自分たちの利害だけで採用したり、場合によれば基礎になる概念と矛盾する結果を導く可能性がある仮説を効率だのクールだのというだけの理由で選ぶ余地を残すということでもある。したがって、設計の段階でリスクを低減できなければ、いったん実装してしまったサービスを後から修復するのは大変な手間もコストもかかるし、場合によっては大きなリスクを抱えたままになる。

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