Scribble at 2024-08-24 15:54:56 Last modified: unmodified

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日本のマックの未来を想像したとき、斬新そうに見える、安いだけの告知、好きなタレントを起用するだけのプロモーションが心をつかまなくなっていくのではないか?と感じはじめています。

「気持ち悪い!」と炎上した日本マクドナルドのAI広告に“決定的に欠けていたもの”。海外マックのCMを見て気づいたのは

僕も X の広告を観たけど、まず生成 AI を実際に僕もプライベートや業務で使ってる一人として言わせてもらうなら、こんなレベルの低い動画でプロを名乗ってるやつがいて、んで制作が電通なのか博報堂なのかどこなのかは知らんけど、人材の情報を持ってないんじゃないかと思うんだよね。はっきり言って、あんなていどのクォリティだったら、オンラインで出力するサービスを使って素人が続々と公開してる動画と大差ないんだよね。そして、生成 AI の本当の難しさというのは、その「大差がない」ところで差を積み上げていく方法がクリエイターの側にないという事実にあるんだよ。なぜなら、生成 AI のクリエイターなんて言ったって、その大半は機械学習の基礎的な数学も知らないし、自分でモデルをトレーニングする方法も知らないし、せいぜいプロンプトを適当に組み合わせるていどのノウハウしかない連中だからだ。つまり、生成 AIをどこまでどうやってコントロールできて、どこからはコントロールできないかが原理的に分かっていない連中なんだよね。これは絵描きで言えば、面相筆には何が描けて何が描けないか分かっていないようなものだし、ホルベインのインクで表現できる色と表現できない色を分かっていないのと同じことなんだよ。

つまり、あんな素人でも既存のサービスで吐き出せるような動画を作ってる時点で、そいつはプロのクリエイターでもなんでもないわけで、そういうのを採用してる広告代理店のディレクターが、既存のデザイン会社やイラストレータといった人間関係の中だけでしか人材を見つけられない無能の証拠でもある。バスキュールに生成 AI を使ってるやつがいるから任せてみよう、みたいなノリで選んだだけなんだろうよ。それじゃあ素人でもコツコツと作ってる人たちに負けるのは当然だ。実際、広告代理店と付き合いがあるから知ってるけど、意外と彼らの人間関係とか伝手なんて視野が狭いからね。というか、知らない人の評判を聞いて採用するとしても、彼らは基本的に札束でぶん殴るか、任天堂案件に携われるみたいな承認欲求を刺激すれば誰でも仕事すると思ってるんだ。そこがもう古いんだよね。

でも、こういう広告は、上に引用したコメントが教えるように、もっと深刻な問題を表す一端だと思う。つまり、今回の広告もそうであるように、インパクト重視だったり、芸能人のプレゼンスに依存しているという日本の広告業界の偏見というか悪習というか、もう「性癖」とか「業」とすら言ってもいいような自分たちではどうにも是正できないところまで問題が深刻になっているのではないかと思える。結局、クリエーティブのインパクト重視だとか、芸能人のプレゼンスに依存するという広告制作の方針というのは、これらを一言で言えば「広告代理店ありき」の広告ということでしかないからだ。つまり、彼らが制作している広告は、その広告自体が広告代理店の保身や価値向上のために作られているのだと言ってもいい。だって、広告を出稿する側の企業にしてみれば、自分たちがいきなり芸能プロダクションを訪ねて交渉するわけにもいかないし、強力な制作用の機材も扱いが分からないのだから、そういうものを使ってでしか制作できない広告だけが「広告」であると言われれば、広告代理店に依頼するしか選択の余地がなくなる。彼らにしてみれば、(下請けを酷使して)「良いものを作る」というお題目だけ言っていれば、末端のディレクターやプロデューサーは建前のクリエーティブだの広告だのマーケティングを語っていれば済むわけだから、これほど楽なことはない。テレビに出たり本を書いている電通・博報堂系のシンクタンクの連中なんて、僕らに言わせればイワシの頭を「生活者」のための知恵だと言って売り歩いている、無自覚な詐欺師と言ってもいい。

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