Scribble at 2024-06-18 23:20:24 Last modified: 2024-06-19 07:01:50

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生成 AI 関連のロクなメディアがないという一例として、こういうのを挙げておく。

上記の記事を監修しているという人物についてだが、なんでも東京工業大学で学んだ人物だという。日本というのは半分以上の高校生が大学へ進学するというのに、修士しか出ていない人間を簡単に公的機関が採用したりする。つまり、大学を出ていても、その大半はクズみたいなもので、殆ど高等教育の意味がないということだ。よって、修士でもマシということなのだろう。あるいは、採用する大半の企業も博士号をもつ求職者を比較選別できるだけの学識がないということでもある。

一般論として、企業の人事担当者というのは、自分よりも有能な人材とか、自分よりも高学歴の人間を採用したがらない傾向があるため、どんな大企業でも確実に「人事的な地盤沈下」を長期に渡って引き起こす。実は、多くの大企業がガバナンスやコンプライアンスの不祥事を起こす原因は、経営者が起業したり業容を拡張するしか能が無い馬車馬だという以外にも、「馬鹿は自分よりも馬鹿しか採用しない」という穏やかな自殺原因もある。

それから、この人物はシンガポールで起業しているというが、シンガポールでわざわざ会社を興すなんて人物の多くは、もちろん日本国内では事業がやり辛いという表面的には説得力のある理由があったりするものだが、実際には国内だと違法になるようなプライバシー・ブローカー事業だったり、著作権侵害のサービスをテヘペロで展開し、「ワタシ、海外生活ナガイノデ、ニッポンノホーリツシリマセーン」みたいな馬鹿アジア人のフリをしてケツをまくるという魂胆もあったりする。何年前だったか、九州の佐賀にある町で市長をつとめた人間が、シンガポールの自称 IT 企業と一緒に、日本の法令や条例では認められないようなことを脱法的に海外企業のサービスとして展開していたりした。そもそも AI やデータ・サイエンスの事業を始めるために、日本の法令や条例でじゃまになるようなものなどない。あるとすれば、それはそいつの事業が違法だからなのだ。

もちろん、この手の些末な連中が違法行為を企んでいると言いたいわけではない(リンクしていないのは、この人物を個人として侮蔑するつもりはないからだ。まぁ個人としても、三流私立大の修士なんて大したことないと思うがね)。というか、そんなことはどうでもいいのだ。こういう、工業大学の修士しか出ていないような人間に、現行レベルの機械学習の成果を解説するような素養はないという事実だ。「自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事」とか、何の証拠もないし、おまけに学会発表にしたって「経営情報学会」だよ。知らない人が多いだろうけど、オペレーション・リサーチのような、殆ど骨董品扱いの研究分野で、それこそ AI の活用によって殆ど学術的な価値が消失しようとしているとすら言える。

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