Scribble at 2022-06-02 13:45:13 Last modified: 2022-06-02 13:48:51

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さきほどコピーした論文の束を整理していたら、コピー用紙の山に隠れていた国文法の本が出てきた。確か中学時代に買った副読本だ。そういや、中学一年では担任が中西という国語の先生で、喋りながら頭を前後に動かす癖があったため、「ハト」という綽名がついていた。それにしても、レタリングで描かれた表紙の文字などを見ても時代を感じさせる本だ。裏表紙に300円と定価が示されていて、ISBN とは別の数字4桁x3組のコードもある。それしかなくて奥付がないのだけれど、学習用の教材とか副読本の類って、こういう自費出版かと思うような体裁のものが、いまでもひっそりと書店の棚に並んでいたりするものだ。

写真でお分かりのように、本書は学燈社という既に廃業した出版社から出ており、著者は保坂弘司氏とある。調べてみると、保坂氏は旺文社を経て学燈社を創業し、『國文學 解釈と教材の研究』(なお、至文堂からは『国文学 解釈と鑑賞』という混同しやすい誌名の雑誌も出ていた)という雑誌などを発行していたという。そして、事業を続けながら昭和女子大学でも教鞭を執っていたようだ。彼の著作は、他に『大鏡 現代語訳』(講談社学術文庫、1981)を持っている。

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