Scribble at 2023-03-22 18:19:54 Last modified: 2023-03-22 18:26:28

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Simple Straight Razor Honing

今日も番手で #3,000 の砥石で20分ほど研いでから、#4,000, #6,000, #8000, #10,000 のフィルムにブレードを滑らせてみたけれど、やはり刃が付いていない。試しに剃刀を髭に当ててみても、角質が削れているだけだ。紙(ほぼ日手帳)は、引くと切れる。紙へ垂直に押してもブレードが入っていかないレベルであり、これは後退したような印象がある。逆にブレードが丸くなったり鈍刃になってしまったのだろうか。

これは、要するに「研ぐ」というのが物理的に何をやっているのかイメージを正しくつかんでいないから、間違ったことを適当にやってしまっているのだろう。というわけで、研ぐという作業で刃物に加わる作用のメカニズムを調べているのだが、日本では研ぎ師のブログ記事で僅かに事例はあるが、ほぼ正確に実例を使って解説しているリソースはない。たいていの刃物のマニアが書いている文章は、適当なことを書きながら「この研ぎ方が最善だとは限らない」という、よくある言い訳のフレーズを置いているだけだ。これでは、伝える気もないのにものを書いているのと同じであって、結果として剃れているだけの刃物や天然砥石について自慢話をしているだけにすぎない。

ただ、上記の記事も詳しい顕微鏡の解析は説明しているけれど、結局はどう研ぐのかという実務については殆ど具体的なことを書いてない。実は仕上げとして #4,000 以上の番手の砥石を使う必要なんてないんだとか("he second hone does not need to be any finer than 4k grit.")、そういう eye-opening な情報はありがたいのだが、その証拠は実際の研ぎ方とセットでなければ、こちらは検証しようがないんだよね。

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