Scribble at 2023-03-22 15:24:57 Last modified: 2023-03-22 15:26:36

Facebook にもタイムラインで縦長のクソみたいな動画を紹介するコンテンツがあるんだけど、どう見てもディープ・フェイクであるか、下手くそなモデリングの CG が多くて、確かに手間がかかってるんだろうけど、しょせんは「客引き」にすぎないという話になる。こういうコンテンツは、もちろん最初から本物かどうか見わけがつかないほどのレベルの映像ではなく、初期段階は酷いものだった。CG にしても、あの昔懐かしき『ファイナルファンタジー』の映画は、あの時期にしては良くできていたわけだけど、予算のないアニメだとジブリが NHK で放映した、名前も忘れたけど山賊がどうとかいうアニメなんかは酷いものだった。まるで、出来損ないのコケシが喋ってるようなアニメだったよな。あと、同じ頃に放映された『ベルセルク』も気味悪い造形で、全く没入できなかった記憶がある。もちろん、今でも不気味の谷を越えていない CG アニメは多い(谷を越えていると思える作品もあるので、それはそれで一つの進展だとは思う)。

ともあれ、こうした推移の途中においては、胡散臭いものをリアルタイムで見せられると、慎重な人であればあるほど、見かけが美しいだけの映像は信用できないと思って警戒したり疑ったり信用しなくなる。よって、どれほど本物がかわいくても、「かわいい女の子に見える」というだけで、AfterEffects で何時間くらい手を入れたのかとか、それどころか実在しない人物だと思われたりする。そして、ここから差別には簡単なステップで進行してしまう。簡単に外見に騙されるのも凡庸さの一つだが、その逆もまた凡庸な人々が陥る特性だからだ。慎重な態度が、堅実もしくは賢さの証であるとは限らないわけである。

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