Scribble at 2021-03-15 09:57:53 Last modified: 2021-03-15 11:21:18

問題の発言は、動画配信サービス「Hulu(フールー)」の番組を紹介するコーナーであった。アイヌ女性のドキュメンタリー「Future is MINE ―アイヌ、私の声―」を紹介した後、お笑い芸人の脳みそ夫さんが「この作品とかけまして動物を見つけた時ととく。その心は、あ、犬」と謎かけをした。番組の放送後、SNS上などで「本当に許されないこと」などと批判の声が多く上がった。

「スッキリ」でアイヌ民族に不適切表現 日テレ謝罪

愛犬家にしてみれば、犬が侮蔑の意味合いで使われること自体に腹を立てるのだろうと思うが、昔から「権力の犬」などいう言い方で人を侮蔑する表現に「犬」が使われてきている。もちろん、当人は Twitter で喚いているバカのように特権がどうのと騒ぐ意図はないのだろう。「アイヌ」から「あ、いぬ」と言い換えた(関西人からすれば、関東芸人のこういうセンスが田舎臭く押し付けがましくて耐えられないのだが)に過ぎないとは思う。

しかし、人に関わる言葉を使って笑いをとるのは、基本的になんだって〈差別〉になりうるのだ。そもそも芸人は歴史的な経緯からすると(もちろん不当に)差別されていたんだから、それが分かっていた筈なのだが、吉本の学校ができたり、関東ではとんねるずあたりから、中流階級の子供が芸人になってアイドルまがいの扱いを受けるようになり、ちょっとそういう脈絡を実感したり経験として知ってる人が減っているのではないか。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Twitter Facebook