Scribble at 2021-12-02 19:28:57 Last modified: 2021-12-02 19:41:27

デスクトップのユーザ・インターフェイスをカスタマイズしてきた人間が言うのは変かもしれないが、僕は壁紙というのは頻繁に替えるようなものではないと思うんだよね。それに、場合によっては一つに決められた壁紙を変更してはいけない(変更することに価値や意義や効用はない)とすら思う。

確かに、色々と壁紙を物色することはあって、特にモニターを新調したり解像度の高いモニターを使うようになったら、それに応じた見栄えのする壁紙を使いたくなるのは分かる。でも、或る程度の時間が経つと、壁紙を変更したことなど大して重要でもなんでもなくなるので、最初は幾つかの壁紙サイトで色々な画像を拾ってきたりするのだけれど、そのうち壁紙のサイトへアクセスするのはやめてしまう。つまり、壁紙を替える人でも、せいぜい数年に1度くらいの頻度で替えるのが標準的な使い方だと思う。そして、それ以外の圧倒的多数の人たちは、恐らく壁紙を変更したりしない。Windows をインストールした状態のままだったり、メーカー製のパソコンなら最初からメーカーのロゴが入った壁紙のままでパソコンを使う人も多いはずだ。

カスタマイズが好きな人からすると、壁紙を替えない人たちの無関心さに奇妙な印象は抱くかもしれない。しかし、そもそも僕らがコンピュータを使う理由は、壁紙を眺めるためじゃない。したがって、大多数の人たちが壁紙を替えることなくパソコンを使っていても、それは当たり前なのだ。極端な話、僕は業務用として会社から支給されたパソコンで壁紙を変更することすら、或る種のルール違反になりうると思う。作業環境に個性など必要ないわけで、コーダや営業やデザイナーといったブルーカラーはブルーカラーらしく、同じ作業を同じレベルで黙々と続けていればいいという方針があったとしても、別に人権侵害でもなければ会社の生産性を損なうとも限らない。逆に、壁紙を個人の好きに替えさせたとして、それが企業としてのパフォーマンスをどれだけ向上させるのか、本当に誰かが実験なり論証によって説得力のある議論をどこかで展開してみせた実例などあるのか。単に「好きなように振る舞えたら、仕事がやりやすいので捗る」といった偏見だけで言ってるのだろう。

ちなみに、僕は毎月ていどの頻度で壁紙を替えている。でも、それは生産性とは何の関係もない。その時の気分で好き勝手にしているだけだ。

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