Scribble at 2025-07-16 13:28:07 Last modified: 2025-07-16 13:59:39
自民党の森山裕幹事長は13日のNHK番組に出演し、選択的夫婦別姓制度の導入の是非について「国民の中にもさまざまな意見がある課題だ。特に家族の姓が異なることで子供が混乱したり、親子のつながりに影響が出てくる可能性も考えられる。丁寧に議論を進めていかなければいけない」と重ねて慎重な考えを示した。
こういう、カスみたいな世襲議員だらけの自民党に居残ったジジイというだけで大物ヅラしてる政治家が何を言おうと些末な話なのだが、インチキ保守やゴロツキ右翼の類に典型的な思い込みなので、人類史スケールでものを考える真の保守思想を奉じる立場からコメントしておこう。もちろん、このていどのコメントは、いまどきの若者であれば義務教育を終えた時点で理解できるはずだ。
まず、親の姓が違うと子どもが混乱するなどという話は、それが「異なる姓をもつ親のもとで育つ子どもには、何らかの特殊な心理的ストレスが加わる」という一般論をしているなら、そんな学説や仮説は存在しない。日本の心理学者には場末の商店街にいる占い師や心理カウンセラーや出鱈目なフロイト&ユングの理解で精神分析をやっている詐欺師が多いから信用するのは難しいが、海外のまともな研究者の議論を参照すれば、もちろん海外には夫婦どころか親子でも姓が異なる家族はあって、要するに "family" name などという表現すらナンセンスだと考えている人もいるし、仮に "family" name という言い方をするにしても、そこでの "family" とは "identity group" のことであり、氏族などという意味ではない。そして、インチキ保守などは知らないと思うが、そもそも日本における姓というのは血縁関係だけを指すわけではない。古墳時代の頃から、姓(かばね)は職業や地位を表す報奨的な性格の名称であり、その誉れを共有する集団を指していた。ということで、国際的なスケールでの一般論を言うなら、親の姓が違うくらいで子どもが混乱するとか発育に悪影響があるなどというのは戯言の類にすぎない。Gemini に質問しても、重要なのは「両親の姓が同じかどうかといった形式的なことよりも、家庭環境の質、特に親子関係の安定性や親からの愛情、一貫した養育態度であるというのが一般的な見解です」と一蹴されてしまう。また、科学哲学者として何歩か譲って日本の心理学者の意見を参照しても、「同姓による家族の一体感が損なわれる、子どもがいじめられる、などの理由が挙げられているが、いずれも実証的根拠は乏しい」と述べている。
つまり、真の保守の人間から言えば、こういうインチキ保守やゴロツキ右翼が言っていることは一般論でもなんでもなく、むしろこういう連中が名字の異なる親のもとで育つ子どもを虐めたり笑うような人間なのだ。自分がやりかねないような人間だからこそ、まるで予知したかのようなことを言うわけだが、それは単にこいつら自身がそういう人間だからにほかならない。つまり、一般論として心配しているかのようなフリをして、「~すると~になる」と言うやつに限って、当人がそういうことをガキの頃からやってきたか、あるいはやりかねない人間なのである。