Scribble at 2024-07-27 07:59:39 Last modified: unmodified

iPhone で使ってる Google Keep は、何か新しくデータを保存しても Google のクラウド側に反映されるまでに酷く時間がかかる。というか、下にスワイプして手動で通信しない限り、酷いときは何日もクラウドに同期していないため、Windows のデスクトップ・マシンでブラウザから Google Keep にアクセスしても保存したデータが何日も反映されないことがある。これでは全く同期していない二つのインスタンスの同じアプリケーションを使っているようなものだ。

そこで、これはいかにもおかしいと思って調べてみると、メニューの設定画面に「共有を有効にする」というアイテムがあり、これを有効にしないとクラウドに反映されないらしい。もちろん反映されないと困るので、有効にしたところ、状況は改善されたと思う。いや、こんなツールをディフォールトでクラウドへ反映させない設定にされても、そんなこと Google Keep をインストールしたユーザの大半が期待していない挙動だろう。せめてインストールしたときに注意する画面くらい出した方がいいと思う。

Google がこのような挙動を Google Keep のディフォールトにしている理由は、分からなくもない。たとえば、EU 圏のユーザが Google Keep をインストールした場合に、保存したデータが自動でアメリカのデータ・センターへ送信されたら、これは GDPR 違反になる可能性があるからだ。EU 圏のユーザのデータは、圏外に送信して保存する場合はオプト・インでの同意が必要だからである。しかし、だからといって EU 圏ではない地域も含めた全てのユーザに、そのユーザが EU 圏の人あるかどうかは分からないのだから、猫も杓子もオプト・インを求めるような UI を実装したら、それはそれで使い勝手が悪いという問題になる。

しかし、GDPR に関連してディフォールトの挙動を設定しているなら、どうして「共有を有効にする」という設定を有効にするときに警告画面が出ないのか。EU 圏から他のエリアにあるデータ・センターへ通信するなら、この場合にもオプト・インで同意を求めなくてはならない筈だ。もし設定を変更する場合は暗黙の同意を推定できるという解釈が成立するとしても、せめてポップ・アップで警告の表示くらいは出すべきではないか。そもそも、どういう事情があろうとディフォールトで同期が無効になっているという事実こそが多くのユーザの期待に反していると思うので(そして Android 版ではこんな設定を変更しなくてもデータを保存すればすぐにクラウド側にも反映される)、これは GDPR というよりも Apple の規制なのかもしれない。

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