Scribble at 2024-10-03 09:15:29 Last modified: unmodified

添付画像

特に近年は、アマゾンやメルカリの浸透により、新品であれ中古であれ、ネットを使えば楽にモノを手に入れられる時代。そんな中で「リアルな空間」はその空間ならでは価値を訴求していくことが、ビジネス的にも望ましい方向だろう。

ブックオフ「続々閉店?」報道の裏で進む大変化

要するに、客層を広げるために業態を変えていって、そのために必要な大規模化を進めて小さい店舗への投資を縮小させているということのようだ。実際、小規模な古本だけを扱う店舗は減っている。僕が暮らしている地域で言えば、かつて JR 鶴橋駅の中にあった BOOK OFF が無くなってしまったし、確か JR 玉造の駅前にもあったはずだが、あそこも10年以上は前に無くなったと思う。いま僕が足を運んでいる BOOK OFF の店舗は、京橋と心斎橋くらいだ。でも、かなり頻度は減った。

BOOK OFF に足を向ける頻度が減った理由は、思ったほど安くなくなったからだ。100円均一などのセールしている本を除けば、せいぜい3割引きていどであって、もともとの値段が安い新書や文庫だと普通の書店で買うのと比べて2、3百円しか違わないため、それなら新品を買うほうがいいという判断にもなる。もちろん、新刊書の本屋に置いてある書籍だって、実際には誰が触ったかわからないので、古本屋を嫌う人がよく言う「結核とか、病気の人が触ったかもしれない」という衛生を気にするなら、そういう人はアマゾンか版元の EC サイトで買うしかないし、それを非難するつもりはない。

それでも、たまに掘り出し物があるのが古本屋の魅力である。つい先日も、クルーグマンのマクロ経済学とミクロ経済学の教科書を両方で1,000円ていどで手に入れたし、住井すゑによる『橋のない川』の全7冊を2,000円ていどで揃えられたのも助かった。アマゾンだと本体価格が安くでも送料がかかるため、やはり実店舗で買ったほうが安い古本は多い。ただ、そういう本が見つかるかどうかは(最近は店頭に置く本とアマゾンでの出品用とを分けている場合も多いので)全くの運である。だから、本を読むことが好きな一人としては、全く通わなくなるということはない。

とは言え、もし BOOK OFF が業態を変えつつあり、簡単に言えば競合の CCC が TSUTAYA で図書館などを舞台にやっているような、コミュニティ・スペースのようなものを志向しているのであれば、これからも既存の店舗は減っていくのかもしれない。しかし、大規模店舗での業態変更はいいとして、どれほど魅力的な店になったとしても、ではそこに人がわざわざ足を向けるかという問題は別であろう。いま僕が利用している京橋や心斎橋の店がなくなって、吹田市に大規模な店舗を作りましたと言われても、そんなところに行こうとは思わない。となると、やはりアマゾンか「日本の古本屋」というサイトで買うくらいになると思う。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る