2022年09月21日に初出の投稿

Last modified: 2022-09-21

マウスについて、それなりに丁寧な解説を書き始めたのだが、関連する資料を検索していると、いきなりウンザリさせられる。まずユーザ・インターフェイスとしてのコンピュータ・マウスというデバイスについて、その開発史を概略だけでも紹介したいのだが、途方もない数のサイトがユーザ・インターフェイスの歴史だのマウスの発祥だのというタイトルでページを公開しているにも関わらず、その大多数はエンゲルハートの論文すら参照せずに Wikipedia の解説をコピペするも同然のガラクタみたいな説明を繰り返している。しかも、英語サイトの大半がこれだ。丁寧に検索結果を辿っていかなくてはいかないのだろうが、そろそろ英語圏ですらガラクタが撒き散らされるに任せられており、まともなレベルの技術者や科学技術史のプロパーが何か書いても無教養でコピペだけは得意な連中の SEO なりディストリビューション攻勢に席巻されてしまっているというのが実情なのだろう。もちろん、あるていどは検索の条件を増やしたり精密にして対処はできるが、条件とは言っても限度があろう。それからマウスの開発史については、コピペではあってもエンゲルハートの話をしていればマシなのだが、かなりのページがエンゲルハートからアイデアを「もらって」(もちろん ZEROX との契約があっての話だから、盗んだわけではない)製品化にこぎつけたという奇蹟ばかりを強調する Apple の使徒も、やたらと多い。これも、プロダクト・マネジメントとしては敬服すべき仕事だとは思うが、何かにつけて「マウス書」だの「iTunes 書」だのと奇蹟の記録をえんえんと書き続ける連中というのも困ったものだ(stevejobsarchive.com のような、バチカンに匹敵するサイトすらある)。

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