Scribble at 2020-11-26 12:07:35 Last modified: unmodified

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Springer の本は、たまに1,000円台という格安で販売されているときがある。もちろん1冊だけなので、面白いテーマの本を見つけると注文している。通常なら、これらはどれも20,000円近い本ばかりだ。この中で "The Archaeology of Science" というタイトルの一冊は、いまちょうど平田寛さんの『科学の考古学』(中公新書、1979)を読んでいるため、これらで描かれているアプローチは共通するところが多いと感じている。実験道具や知識・技術の社会的な影響といったことがらは、もちろん技術史や STS でも論じられているものだが、どうもそれらの分野は互いに隔絶しているように見受ける。東北の震災といった大きな出来事があると、原子力発電所なり原子力エネルギーの是非に関連して双方が似たような議論を展開することはあるようだが、それらをまとめているのは学術としての体系的な観点というよりもイデオロギーであろう。

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