Scribble at 2023-11-01 07:53:11 Last modified: unmodified

添付画像

昨日、派遣社員から上記のようなエラーが出て Photoshop CC 2023 が起動しなくなったとの相談があった。これは Windows のヘビー・ユーザであれば「はいはい、これね」という、さんざん見かけたエラーであろう。もちろん、僕らのような30年近くも Windows を使っているユーザですらお目にかかるわけで、特に慌てるようなことでもない。

よくあることなので、あらかじめ社内に「IT リテラシー」として研修の話題に取り上げてもいいわけなのだが、この手のトラブルシューティングに類する話題を素人が覚えようとするわけがないし、その必要もない(いやらしい話だが、僕らのような人材は、こういう事例のヘルプデスクとしても社内で居場所を維持しているからだ)。ただ、何でもかんでも僕らが対応できるとは限らないし、即座に対応できるわけでもないのだから、やはり「コンピュータの扱い方」なり「OS の扱い方」なりという基本的なリテラシーは社員に求めたいところだ。

この派遣社員は、きちんと自分で状況を把握するためにエラーを調べて、「Visual C++ 再頒布可能パッケージ」をインストールしなおしてみるという対応を見つけるまではたどりついたようだ。でも、初心者によくあることだが、それを実際にやっていいかどうかの判断に迷うという人が多い。それゆえ、念のために僕らへ「これを本当に実行しても良いのだろうか」と質問してくる。もちろん、Google で検索なんかしたら、嘘のヘルプを記載してランサムウェアをインストールさせたり、偽のセキュリティ・ソフトをインストールさせて、クソみたいな日本語を喋るインド人が出てくる電話番号を画面にデカく表示するような事態に陥ることもあるので、迂闊にはインストールできないと思っても仕方のない話である。しかも、「Visual C++ 再頒布可能パッケージ」のインストーラの URL は、

https://aka.ms/vs/17/release/vc_redist.x64.exe

なんていう、マイクロソフトと関係があるのかないのか不明なドメインなのだから、慎重な人はどうするべきなのか躊躇逡巡するのも当然であろう(いままで別の言葉として使ってきたが、ええい繋げてやれと思って「躊躇逡巡」と書いたら、後で調べると「躊躇逡巡」という四字熟語としても使われるらしい。なお、お恥ずかしい話だが、タイプできても自分で咄嗟には手書きできない言葉の典型だ)。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Twitter Facebook