Scribble at 2025-01-31 08:40:53 Last modified: unmodified
このところ、いわゆる「メディア」を自称しているサイトだとかブログ・ホスティングは、国内外を問わず、この手の全面広告が当然のように普及してきていて、広告閲覧とのバーターですという姿勢が当然であるかのようになってきている。さきほども書いたことだが、ウェブサイトの運用、そして運用コストの捻出は、基本的に会社の仕事でも行政サービスでもないなら、それは基本的に個人や集団の趣味であり自由な活動であるからして、財務的な支えは自分たち自身で行うのが自由経済社会の国家で生活している人間の常識であり責任ですらある。
したがって、自分たちの小遣いや財務的な余裕で始めたウェブサイトの運営にかかるコストが維持できなくなってくると、コンテンツを提供するなりサイトを運営して利用者に一定の効用をもたらしている見返りとして、paywall を採用したり、広告収入を期待してバナーや上記のようなスクリプトを導入することも一つの選択肢ではあろう。それも分かる。しかし、やはり凡人のやることはロボットやアリと同じく「多様性」というものがないので、とにかく一斉に同じことをやる。「トレンド」というわけだ。しかし、そういうことを当然であるかのように考えないような経営方針や思考の事業者にこそ、何かを期待したいというのが、哲学者でもあり、企業で経営会議の末席を与えられている人間としての率直な感想だ。僕は、もちろん有能な人間だけにしか学ぶことがないとまでは思っていないし、みなさんのような凡人からも学ぶべきことがあろうと思っているのだが、有能な人間と凡庸な人間とを並べられたら、もちろん選択の余地などないわけである。なので、逆の意味で選択の余地がない、つまり凡庸な人々の成果にしか頼るべきものがないというならともかく、有能な人間の成果も利用できることがわかっている状況で、わざわざ凡庸な人間のやることに、広告を見たり金を払ってまで頼る必要などないわけである。上の事例は GIGAZINE だが、しょせん Hacker News などからの引き写しをやってるだけのコンテンツしかないサイトを、わざわざ英語で Hacker News のスレッドをフォローアップできる見識なり英語力のある人間が、わざわざ全面広告を見せられてまで利用する必要があろうかという話だ。いや、英語なんか実は大した問題ではなく、GIGAZINE に掲載されているていどの翻訳なら、既に Hacker News のスレッドを Google Translate などの機械翻訳や Copilot などの AI に通しても同じ程度の精度で情報を手にできる時代である。
ということで、僕らはもう広告を見せるしか選択肢のないリソースは無視するのが賢明というものだろう。彼らこそがソースであり、彼らにしか書いたり掲載できないことがあるというならともかく、東アジアの辺境国家で「メディア」などを称してアメリカのコンテンツを翻訳してるだけの連中がやっていることは、もう AI に置き換えてもいいと思う。まぁもっとも、「分析哲学」とか「現象学」などと言ってる人々や人文・社会系の学問の成果も似たような運命をたどるのかもしれんがね・・・おっと「科学哲学」も危ないかもしれん。