Scribble at 2023-04-28 18:58:50 Last modified: 2023-04-28 18:59:44

添付画像

さきほど Gold Dollar 208 が届いた。これも AliExpress で約1,000円という異様な安い値段で販売されていたものだ。海外で購入した人たちの写真を見ていると、青い紙箱やもっと豪華なケースに封入されているような様子があるけれど、当家に送られてきた商品は上の写真で写っているような入れ物に入ったまま、更にプチプチでグルグル巻きになった状態で、かなり胡散臭い状況だった。

でも、試しに自分の腕に生えている産毛(これは髭が剃れている Gold Dollar 100 でも、もちろん剃れない Gold Dollar 66 でも全く引っかからずに剃れない産毛だ)に当ててみると、スパッと切れてしまった。Gold Dollar は出荷前の honing で職人ごとの技量にムラがあって出来不出来が大きく違うと言われているけれど、これはマシなほうなんだろうか。

そして、いったんこの落書きを放置して少しだけシェービング・フォームを顔に付けてから、試しに顔へ当ててみた。すると・・・思ったよりも剃れていない。確かに刃先が髭に引っかかる感触はあって、鋭さは Gold Dollar 66 に比べると全く違う。替刃式のストレートを当てた時の感触に近い。でも、その割に剃れていないのである。WTG だと全く髭が剃れておらず、XTG で少し角度をつけると初めて剃れるようだ。ただし、ATG でも角度が低いとぜんぜん剃れていない。でも、引っかかるので痛い。すると、これもまた髭を刃先が薙ぎ倒しているだけの痛さなんだろうか。これも、暫くこのまま何度か(もう少し剃り易い風呂場などで)試してみるが、同時に剃り方の工夫が必要なのだろう。替刃と SR とでは剃り方がかなり違うという実感は得ていたので、まだ角度が足りないか、剃刀を当てるプレッシャーが足りないのかもしれない。

でも、なんだか中国製の剃刀はいいな。荒馬という印象があるにはあるけれど、もともと剃刀に限らず庶民が使う道具なんて材質や品質はこんなものだろう。なんで我々のような一般民衆が、人間国宝みたいな人たちの研ぎとか京都の数十万円する砥石でなければ得られないような剃り味なんてものを求める必要があろうか。ロシアの革命的な工場とか中国の(僕に言わせればアメリカよりも優れた)プラグマティズムな工場で製造された剃刀の方が、男の道具としてはリアリティに長けていると言えよう。

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