Scribble at 2022-07-29 18:40:07 Last modified: 2022-07-30 08:06:05

自民党の高市早苗政調会長は29日、「佐渡島の金山」(新潟県佐渡市)が当初目指していた来年の世界文化遺産登録が困難になったことを受けて、「新潟県の方々の20年以上のご努力を思うと、怒り心頭です」と自身のツイッターに投稿した。高市氏は「仮に韓国から言われなき非難があれば毅然(きぜん)と反論する態勢を整えていたが、まさか日本政府の書類不備によって来年の登録が困難になるとは」とも記した。

自民・高市氏、政府の書類不備に「怒り心頭だ」 佐渡金山の世界遺産登録めぐり

正直なところ、保全にコストがかかる割には「世界遺産」というブランドだけの値打ちしかないわけで、暇で金がある好事家にとっては重要だろうし、遺産としての価値を否定するものではないが、本当に価値があれば他人に認めてもらうどころか「登録」なんてしてもらおうとおらうまいと、自主的に整備してプロモートするのが真の独立した国の姿だと思うんだよね。この辺が、韓国や中国との駆け引きで威勢のいい「愛国者」プレイのネタになるとしか思ってないクズみたいな右翼どもと、われわれのような真の保守との違いだろう。

産経新聞はとりわけ2年前から自民党の外交部会長となった、元軍属(自衛隊は軍隊である。対外的に自立した軍事行動ができない、憲法という名のママとのお約束があろうと、こんなの国際政治では常識だ。外交で大切なのは可能かどうかであって、違法かどうかなど、実はどうでもよい。いまのロシアを見よ)の佐藤正久氏の発言を積極的に取り上げて自分たちの代弁者のように扱っており、陣笠議員の観測気球という意図的な放言だとわかっていながら「報道」している(彼は、この世界遺産の一件でも Twitter に色々と書いているらしい。ちなみに部会長だろうと、いまどき芸能人でもできるわけだし、力関係で言えば陣笠だ)。そういう語らせたいことを語る者だけを取材する「報道」というのは、もちろん朝日でも毎日でもやってるわけだけど、弱小の新聞社が横並びでやるのは、やはり自主性というものがないよ。大手と同じことをやっていては、いつまで経っても追いつけない。もっとも、旧社会党が55年体制に或る意味で安住していたのと同じく、自分たちネトウヨが〈発言弱者〉であることを利用して放言や差別やヘイトをばら撒く「権利」がある、いわば思想的な正当防衛であるかのように振る舞おうという姑息な意図があるのかもしれないが。

そういや、さっきジュンク堂の話で書き忘れたが、7月30日にコピペ野郎がサイン会を開くそうな。予定調和的に外国を誹謗する安物のナショナリズム本がアマゾンや Google の電子書籍サイトでは売れ行き好評とされているけれど、僕はこんなの信じていない。本当に日本にネトウヨが多いというなら、なんでいつまでたっても産経新聞の販売部数は日経新聞どころか地方紙の中日新聞にすら届かないのか。こういう客観的な事実こそ議論するに足る情報というものであって、「コンピュータ」のカテゴリーどころか「アイドルのカレンダー」や「歯ブラシ」というカテゴリーでもジョブズの伝記本を売り上げ1位として押し出していた、アマゾンのような IT テキ屋の「情報」なんて犬のウンコ以下の糞だ。

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